検索窓
今日:38 hit、昨日:56 hit、合計:32,261 hit

第128話・ヒロトの恋心 ページ40

好きだと気づいたのは、かなり最近だと自覚している。

世界のレベルと対等に戦える彼女に興味を抱いたのは、
当時まだサッカーが好きだと、楽しいと思っていても自覚がなかったころ。

彼女が特集されている海外の雑誌や、彼女の話しが少しでもある新聞を切り抜いて、
彼女の情報もデータも集めに集めた。
FFの会場に出向いて、ベンチにいる彼女を見ていたこともあった。

Aが興味を抱き、キャプテンとして
全幅の信頼を寄せている円堂守と言う存在に興味を抱いた。
漫遊中で彼女と円堂に声を掛けたのも気まぐれだったけど、

おそらくその頃から、円堂とAとなら楽しいサッカーが出来るんだろうと思っていた。


エイリア学園での出来事が終わり、リミッターを解除した疲労もあって
しばらく休んでいた頃にお日様園にやってきた女の子がいた。

彼女は黒髪のお下げをした赤い瞳が特徴的な女の子。
髪型が一緒と言うだけで、Aを思い出しほんの少しだけ懐かしくなった。

何があったかその子はヒロトに懐いていた。
いやヒロトがロリコンではなく、その子がヒロトに懐いていただけなのだ。


ヒロトがその子に対し特別な感情は一切なかった。
ただAを思い出す、というだけで。
そしてサッカーが再び出来るまで回復し、ボールを蹴っている時もその女の子は現れた。

まだ齢にして5歳の子が、

『ヒロくんは、その子がすきなんだね』

と泣きながら言われたのだ。
女の子はみんなおませさんだとよく言われるが、
まさか5年しか生きていない子供に言われるなんて思いもよらなかった。


胸の奥にある暖かな気持ちに、今まで名前がなかった。
この気持ちを彼女と共有したい。
彼女にも、同じように温かくなって欲しい。
触れ合いたい。手をつないで、心臓の音を聞きたい。

会えないばかりで、欲ばかりが大きくなって募っていく。

これを『好き』だというのであれば、きっとそうなんだろう━━━━━



「うん。俺…あの子のことが、好きだ」
「……じゃあヒロくんはあたしの王子様卒業だね」

第129話・お土産→←第127話・リードしている、俺は。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
494人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , 女主人公 , アニメ沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ^^ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて? (2022年9月7日 20時) (レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ???「草。草ですよ。エドガー…」 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の1つです。続きを楽しみに待ってます! (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます!FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます!続き、とても楽しみにしてます!天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください! (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年8月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。