第112話・Excalibur ページ24
「まぁでも、世界の実力を知るにはいい機会か…」
「本当にそう思うか?」
隣を歩いていた鬼道がAに聞いた。
「心配なの?」と問いかけるAに視線を逸らし無言で
ユニフォームを着た円堂の背中を見つめていた。
「それは置いておいても、円堂はエドガーはより大人だよね〜」
円堂自身、エドガーにバカにされたことなど気にも留めていない。
だが円堂を慕う仲間はそうも言っていられない。
憤りを感じるならば、その憤りをサッカーでぶつければいい、と円堂は言う。
けれどエドガーからしてみれば、実力が伴わないと思っているイナズマジャパンから
煽りの乗るほどの相手じゃない、と思われていることが気に障ったのだろう。
でなければエドガーが円堂に勝負をしよう、と言うこともない。
結果から言えば円堂とエドガーの勝負は、エドガーの勝利に終わった。
だが、ただで終わらないのが円堂だった。
「…これが━━━━これが、世界レベル…!
ボールのパワーが、身体全体にズシンッてきて…!
すごいなエドガー! 今のシュート!! あんなシュートが打てるなんて!!」
エドガーのシュートに感動する円堂に対し「?」と首を傾げるナイツ・オブ・クイーンの面々。
円堂はボールを持ち、イナズマジャパンの仲間たちの元へ駆け寄った。
「みんなも見ただろ! 今のシュート!! これが世界レベルのサッカー!
そして俺たちはその世界と戦える! こんな強い相手と戦えるんだ━━━━!!」
興奮が止まらない円堂の様子に驚きつつも、どこまでいっても「らしさ」の残る円堂に
エドガーの煽りも嫌味も忘れ、自然と笑みがこぼれる。
「俺たちも負けてられねぇな!」
「ああ。みんな、明日から特訓だ!」
「「おうっ!」」
鬼道の号令に気合の入るイナズマジャパン。
いっそ呑気、とも取れる彼らに対しナイツ・オブ・クイーンは余裕の表情を崩さない。
むしろ寄りいっそ厭味ったらしくなっただけだった。
「…思ったより楽しめそうだ」
円堂含めイナズマジャパン自体、眼中になかったエドガーだったが、
彼の反応を見て俄然興味が湧いたようだ。
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フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ^^ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて? (2022年9月7日 20時) (レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ???「草。草ですよ。エドガー…」 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の1つです。続きを楽しみに待ってます! (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます!FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます!続き、とても楽しみにしてます!天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください! (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年8月28日 14時