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第042話・円堂節 ページ46

河川敷に移動すると、すでに染岡が汗だくになりながらシュートの練習をしていた。
上手くいかないためか、柄にもなく彼は弱々しい声で愚痴をこぼす。

染岡と円堂は河川敷のフィールド囲っている原っぱに座り込み、
円堂の相談窓口が開設されていた。(ついでに私も便乗させてもらう。)
フィールドでは風丸、半田が指揮を取り残ったメンバーで走り込みが始まった。


染岡は、豪炎寺が羨ましかったと言う。
フィールドに入った瞬間の空気を、彼の纏うそのオーラを忘れていないと。
後輩が豪炎寺を頼りにしたい気持ちも分かると。
━━━━彼がシュートを決めた時、それが自分だったら…と考えてしまうほどに。


「豪炎寺には負けたくない…。俺もあんなシュート撃てるようになりたいんだ…!」


そんな気持ちばかりが先走って、焦りに変わり周りに当たるようになってしまったようだ。


「よしっ! お前のシュート完成させようぜ! そいつで尾刈斗中に勝つんだ!」
「短絡的なこと言うね、君」
「そうだぜ。試合まであと何日あると思ってんだよ…」

完全に弱気になっている染岡に円堂節が炸裂する。


「だから頑張るんじゃないか!」
「お前…口で言うのは簡単だけど…」
「豪炎寺になろうとするなよ! お前は染岡竜吾だ!
 お前はお前のサッカーがあるだろ? もっと自分に自信持ててよ!」
「俺のサッカーか……フッ━━━━よしッ! やってやろうじゃねぇか!
 俺のサッカー! 俺のシュート!」


円堂節に興が乗ったのか、染岡は立ち上がり早速練習を再開した。
今週の土曜に迫った尾刈斗中戦に向け、気合が入る雷門イレブン。
マネージャーたちの仕事も増え、よく捗っている様子だ。



私はと言うと、雷門イレブンが練習しているのが見える河川敷近くの橋にいる、
一人の少年の元へ赴いた。


「…豪炎寺」
「九重…」

第043話・豪炎寺のサッカー→←第041話・深読み



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設定タグ:イナズマイレブン , 女主人公 , アニメ沿い   
作品ジャンル:アニメ
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活字不足卍(プロフ) - 書いてる (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - この話好き!pixivでも書いてますか? (2021年1月23日 8時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年3月31日 1時

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