11罰。逃げたい ページ11
絶対にこっち見んなよな...。
(顔が熱い、俺もてめェみてェに顔真っ赤になってんのか...?)
ーーー
歩いて数分
「沖田さんっていつも余裕そうだよね。」
「あぁ。」
「しかもモテるしよく告白されてるんだって?最近知ったけど」
「そうですねィ」
「私最近他クラスの女の子に睨まれるんだよね、ほんと参っちゃうよ。付き合いたくて付き合ってるわけじゃないのに(笑)」
「...あぁ。」
...わたしが話しかけても沖田さんはあぁ。そうですねィ。しか言ってはくれない。
...おもしろくないからだろう。
ネタもない...。
向こうから話しかけては来ない。
今、私達は無言で歩いてる...。
リア充といえば2人でキャッキャしてる印象があったんだけど...
ベタベタしながら...いや、私たちはリア充(仮)だから違うか...。
「...」
あんなに告白されて、たくさんの女の子をフってきたのだろうか。
かっこいいのに勿体無い。
でも性格が性格だから嫌がらせをするために付き合ったことならありそう...
単刀直入に聞こう。
「沖田さんって誰かと付き合ったことあるの?」
「...!?...お前ェ...よくそんなこと聞けんな。仮にも彼女のくせに」
訝しげな目で見てくる。
「...ダメなの?」
「告白なら50回くらいされたことあるんじゃねェの?」
50回!?!?!?
「おっ今さっきのお前いい顔してやした。もう一度しろ。写真撮る」
「いや、もうしない。写真は撮らないで(カシャッ)ああああ!」
みんなの視線が私の方に集中した。
叫んだから。
「...逃げたい;」
...
手繋いでるから逃げられない!致命的なミスだ!
「逃がすわけねぇだろィ。」
他人が嫌がることを喜ぶ沖田さん...なんて人に嘘をついてしまったんだろう...
神楽ちゃんのせいにしたいところだが行動したのは私だ。
最近後悔ばっかりしてる...もう受け入れるしかないのか...。
パッ
沖田さんの手が離れる。
ギュッ
「...!?」
逃げられると思ったら後ろから抱きしめられた。
「ちょ、沖田さッ!?」
「...(ボソッ」
「...は?そんなの...」
「両方無理、その選択肢はなしでィ。もし両方無理なんて言ったら両方実践してやるからなァ」
「...沖田さんはいいの?」
「別に」
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ちせ(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2016年3月27日 9時) (レス) id: c8ad1cd256 (このIDを非表示/違反報告)
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