Vier ページ4
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「そういえば気になってたんだけど、 Aちゃんって司様の事好きなの? 」
「 やっぱそうなの?! 」
「 二人とも付き合い長いし好きになる可能性はあると思うの! 」
…どうして私の話題になっているのだろう。
暫くうんうん、と促していたらいつの間にか問われていた。
「 えーっと…… 」
真相を知るべく皆私を見る。
けれど集中的に見られると恥ずかしくて顔を必然的に下げてしまう。
その行為が、別の意味でとられるなんて思ってもいなかったけれど。
質問された後だったからそれが真だと思い、皆ざわめく。
「 でもAちゃんなら応援出来る!他の子より絶対にAちゃんがいいもの 」
「 家事もお世話も何でもこなすからねぇ…それに信頼関係も築いているわけですしね! 」
と賛成派しかいなかった。
個人的には、ものすごい反発を喰らうものだと思い込んでたから案の定驚いてしまった。
「 良かったわね!これで隠さずに応援出来るわ!! 」
メイド長が大声で喜ぶ。
すると周りから知ってたんですか!とか言うの緊張したんですけど!という声があがった。
「 そ、そんなにわかりやすかったですか…? 」
と問うと皆首を上下に振った。
自分では、バレてないんだと思ってたんだけどなぁ…。
私生活を共にしているからこそ気付いたのか。
それとも女の勘、という奴か。
もしくはそれ以外か両方か。
ともかく恐ろしいです、ここのメイドさん達は。
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作者名:のあ | 作成日時:2017年8月4日 7時