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第二十三話.小鳥遊うずら【日光隊/めんま】【/】 ページ23

先程から四方八方、隊士達の悲鳴が聞こえてくる。それでもいくらか鬼の気配は消えてきた。多分、柱や、日、月の人達が駆けつけてきてくれたのだろう。

「……ぅ……げほっ。」

操られていた隊士達の首が一斉にへし折られた時から何分経っただろうか、私は次の敵を探すべく山の中を歩いていた。

…本当は早く下山したいのだけれど。

「い、痛っ!!」

ふらついた足どりで歩いていると何かにつまづいた。

「何これ……繭……と、人?」

辺りを見渡すと酷い傷を負った隊士と大きな繭玉が大量に転がっていた。

「はぁ……うふふ……。」

今の状況に失望するあまりに、涙が溢れてきた。遊郭で育てられたあの日がら、私の不幸は始まっていたんだ。そう思うと諦めの笑みが自然と溢れる。

「もう嫌……。」

周りの隊士は殺され、才能のある子供達には位を突き放される日々。

私の救世主は何処にいる?

私の、救世主……。

「あの、貴方大丈夫?」

蹲っている私の肩に後ろから誰かが優しく触れた。安心する声色だった。

「良かった。生きてるね。」

「私は日光隊の光日、光屋敷天。ここまでよく頑張ったね。後は私に任せて。」

「光日……様。」





目の前の少女は、救世主は暗闇の中でも鮮明に私の視界を輝かせた。

第二十四話.月之宮叶乃【月光隊/響@雫3318】→←第二十二話.光屋敷天【日光隊/リーのアニメ部屋】



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如月蛍(プロフ) - 【如月/主/修正】修正終了しました。次の方どうぞ。 (2021年8月13日 22時) (レス) id: a1933fa7ff (このIDを非表示/違反報告)
如月蛍(プロフ) - 【如月/主/修正】お話をそのままコピーしたのでルビがおかしくなっているので、集成させていただきます (2021年8月13日 21時) (レス) id: a1933fa7ff (このIDを非表示/違反報告)
味噌田楽(プロフ) - すみません、リレー小説を書きたいと思うので、パスワードを教えてくださると幸いです。 (2021年8月13日 19時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - 【日光隊\雫日 桜庭薫\こうしんしました】 (2021年8月13日 10時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅 零(プロフ) - 極楽蝶*さん» 素早いご対応ありがとうございます。では、改めましてこれからよろしくお願いします。 (2021年8月13日 10時) (レス) id: 2214ae1c32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魑魅 零 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/SudamaRei21/  
作成日時:2021年7月10日 17時

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