ウチの子【K.Ninomiya】 (ページ10)

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リビングに入って、2人してソファの前に敷いてあるラグに座る。

A「ねね、かずくん！今日ね、昨日見れなかったしやがれの録画見たんだけど、とっても面白かった～！！」

「……昨日の放送はなんだっけ？」

A「ラジオ・フィッシュ！」

「あぁ、パーフェクトヒューマンね。」

A「ねね、もう一回やって？」

「……なにを？」

A「パーフェクトヒューマン！生で見たい！」

「いやね？あれはあの人数でやらないとね？」

A「じゃあ、私があっちゃんやったげるから！」

「いらんわ！」

すかさずツッコむと、頬を膨らませて俺を睨むA。

A「かずくんカッコよかったのになぁ～。もう一度見たかったなぁ～。」

観念したのか、肩を落としてトボトボとキッチンに向かうA。

そんな姿すら可愛く思える俺はもはや重症か？

その夜出てきた晩ご飯は、完熟トマトの炊き込み土鍋ご飯だった。

「…………。」

A「真似して作ってみた！かずくんトマト口に詰め込んで味わかんなかったんでしょ？本家には劣るけど…♪」

「……あ。うまいわ。」

A「ほんと？良かった～♪」

…ってか、どんだけ番組に影響されてんだよ！(笑)

ご飯を食べ終わった後も、パーフェクトヒューマンやって！のくだりはずっと続いたのであった。