彼の企みと私の思い ページ14
彼らを引き連れ、社長室を出てエレベーターの元へ行く。
社長室を出るとき、フィッツジェラルドさんは社長に宣戦布告をしていた。
フ「明日の朝刊にメッセージを載せる。よく見ておけ親友。俺は欲しいものは必ず手に入れる＿＿」
確か、ポートマフィアのフロント企業が入った建物が一夜で消えるんだったっけ。
これは中也さんに伝えておくべきなのか？
如何するか考えながらエレベーターのボタンを押して扉が開くのを待っていると、フィッツジェラルドさんが「ああ！思い出した」と声を上げた。
何事かと彼の顔を見る。
彼の後ろでカバンを持って立つモンゴメリちゃんは、彼のことを怪訝そうに見ていた。
フ「以前、この街のマフィアが此処に面白い娘が居ると言って写真を送ってきた。その写真の中でキミを見た事がある」
『……人違いじゃないですかね』
＿＿マジ許さんぞ森さん。
そんなことする人はマフィア内で森さんぐらいしか思い当たらない。
静かな怒りに拳を握り締める。
よし決めた。ビルが消えることはもう教えない。
エレベーターの扉が開き、四人とも乗り込む。
フ「俺の眼は間違えてなどないさ。佐桜Aは君の事だろう？」
自信ありげにドヤ顔をしてくるので、観念して溜息をついた。
『そうですよ。私が佐桜Aです。私に何か用ですか？』
そう言いながら、汗が滲む手で一階へのボタンを押す。
エレベーターの扉が閉まり、ゆっくり降下していく。
古いタイプだからか、降下するのが妙に遅く感じる。
フ「あのマフィアがいう程だからどんな娘かと思ってな。」
『ただの探偵社員です』
相手の顔を見ず返答する。
早く一階についてくれ。
フ「……まぁいい、後でわかる事だ。それより、キミにはすまないが少しの間静かにしていてもらおう」
その言葉とともに後ろで誰かが殺気立つのを感じた。
拙い、逃げろと頭の中で警報が鳴る。
だが此処は密室。
私ができたことは、振り向き、フィッツジェラルドさんのニヤリと笑う顔を見るぐらいだった。
異能力を発動する間もなく、気づけば辺りはメルヘンチックな場所に変わっていた＿＿
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ニーナ(プロフ) - ふわふわさん» ありがとうございます！返信が遅くなり、すみません。作者の都合で非常に遅くなってしまいますが、続編はしっかり完結させるまで書く予定なので、気長に待って頂けると嬉しいです！面白いと言って下さり、本っ当にありがとうございます！！ (2020年11月22日 21時) (
レス) id: 65a2341deb (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ - 文ストに最近ハマり始めました！本当に面白くて好きです！続編は更新する予定ありますか？もしよければ続きが見たいです(*^^*)これからも応援しています！ (2020年11月15日 18時) (レス) id: 9f6e2c3f9c (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - 恋雪さん» ありがとうございます！好きって言ってもらえて、本ッ当に嬉しいです！投稿頑張ります。これからもよろしくお願いします！ (2018年8月28日 13時) (レス) id: 15bf40c898 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - もう本当好きです……これからも応援してます！頑張ってください！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 2b765a4bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - ところてんさん» ありがとうございます！投稿頑張ります。これからも見守っていて下さい！ (2018年8月18日 16時) (レス) id: 15bf40c898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2018年1月2日 5時
