料理オタク彼女の非日常【黒バス】

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久し振りに愛しの瀬村さんに呼び出された中華まん…否、今吉は心を踊らせながら瀬村家にお邪魔していた。


家は残念ながら、弟が居て二人きりではないが今吉は会えただけで満足だった。



「どんな料理が出てくるんやろか。なぁ、弟くん？」


「ねーちゃんの作ったものなら、何でも美味しいですよ。」


「せやな、知っとる。今、何の勉強しとるん？ワシが教えたろか？」


「そうですね。何でねーちゃんが好きなのかその理由が知りたいです。」



ギラリ、と目を光らせて今吉を睨んだ。


父を亡くし、その日から自分が家族を守ると父に誓った彼は、自分にも他人にも厳しくなった。


大好きな姉が幸せになることを心から願っている、だからこそこんな怪しいつり目男を簡単に信用する訳にはいかないのだ。



「ありゃま…そんな警戒せんでも、弟くんの大切なねーちゃんをとって食う訳じゃないんやし(今はやけど)、仲良くしよーやぁ。」


「ねーちゃんを変えてくれたのは、感謝してますけど。それと、これは、別なんです。」


「上がアレな分、下はしっかりするんやなぁ(笑)せやな、瀬村さんの好きなところねぇ…ワシに興味ないところやな。」


「………。」


「あの子自分の好きなことに真っ直ぐやん？せやから素直なんかと思たら意外と頑固で鈍感やし…猫みたいで可愛えぇ。」



サラッと言いきった直後に、Aは手に美味しそうな料理を持って部屋に入ってきた。



「おまたせーっと。」

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