自然天然森ガール？～夏休み～ (ページ22)

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22話ページ22

そうして時は過ぎ、ついに夏休み最終日

今日はダイアゴン横丁に行く日

セブルス先生に一声かけろと言われた為に先生の部屋まで行く

『セブルス先生、A･フローレスです』

声を掛けると先生が部屋から出てきた

あれ、先生もお出かけするのかな…いつもと大して違わない格好だけど、お出かけ用のローブを着ている

セブ「もう行くのか」

『はい、また無理をして倒れでもしたら部屋に閉じ込められちゃいそうですしね。ゆっくり行こうかと』

セブルス先生と一緒に歩き、ホグワーツの外にまで出た

セブ「ふっ、漸く自身の立場を自覚したか。くれぐれもハメを外しすぎることのないように」

『先生が笑った…やっぱり先生って笑ってればもっと人気出ますよ』

セブ「そんなもん要らん。…手を」

セブルス先生が珍しく普通に(多少の嫌味っぽさはあったが)笑ったのに見蕩れて居たら、何故か先生は腕を差し出してきた

首を傾げながらも先生の腕に手を置くと、思い切り引き寄せられて半ば抱き着くようにして視界が歪み始めた

ああ…この感覚…２年前に経験したあれだ…

私が初めて見た魔法、ワープ…正しくは「姿くらまし」と言うらしいけど

２年前を思い出しながらも、この魔法を使われると酔うことも思い出し、慌てて先生にしがみつく

下手したら体がバラバラになるのだと本で読んだし…

だから成人魔法使いでもあまり使う人は居ないとか…とても高度な魔法らしい

「姿くらまし」について頭の中で復習のように思い出していると、いつの間にか付いていたようだ

『はぁ…びっくりした…先生、有難いけれど、先に「姿くらまし」を使うって教えてください…』

セブ「初めてでは無いのだから問題ないであろう。…いい加減離れろ」

『セブルス先生との１回しか経験無いんですよ？でも先生、連れてきてくれてありがとう』

ペりっと体を引き剥がされながらも先生に笑いかけてお礼を言う

すると直ぐに先生は何処かへ立ち去ろうとした

けど、すぐに足を止めて振り返った

セブ「貴様の事だから皆と離れたくないだとか言うのだろう。今日は漏れ鍋に止まって明日はホグワーツ特急で戻って来い。漏れ鍋に部屋はとってある」

『本当に先生私の事何でもお見通しだ…ありがとう、先生また明日』

そうして手を振って今度こそ別れた

何気に、「戻って来い」って言葉が嬉しかった

ホグワーツは私の帰る場所なんだって思えるから