自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(後編)～ (ページ47)

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24話ページ47

これのこと知っているのかな？

ボー「その腕輪は…！ﾊｯ、いえ、私は…何をお求めでしょうか、お嬢様…」

このバングルが彼からの贈り物だって信じてくれたの？
…やっぱり夜の闇横丁って言うくらいだし、この辺の人はそういう情報にも詳しいのかもしれないな

兎に角これで話を聞けるようになった

『それで、ドラコは何してたの？何かの修理？』

ドラ「それは…君には関係ないことだ。兎に角ボージン、あれは絶対に売るな、いいな？」

ドラコはつっけんどんな態度のように見せてきっと巻き込まんとしてくれているのだろうな
…まあ、それも今更ではあるけれど

店主に何かを売らないようにと言い聞かせてドラコは店を出て行った

『うーん…ねえ、ドラコは何を売るなって言ったの？』

ボー「お、お嬢様、それは…若様にきつく口外しないようにと…」

『へえ…私のいうことが聞けないのね』

口角を緩りと上げて微笑みかけると、あからさまに怖がらせてしまった

ボー「ﾋｯ！も、申し訳ありません…！どうか、どうか…」

『…なんて。ふふ、冗談ですよ。彼が秘密にしたことを無理に聞こうなんて思わないわ
。それじゃあ私はこれで失礼します』

店を出る

扉の前には気配が三つ

それでも気付かないふりをして歩き出し、少し離れたところで立ち止まった

物陰から店の方を覗き込むと、何もなかったところからハーマイオニーが現れ店へと入って行ってしまった

きっとドラコの計画を知るためだろうけど…危険だしそんなうまくあの店主から話を聞けるとは思えない

心配しながら見ていたけれど、彼女はすぐに店を飛び出てきた

きっと追い出されたのだろう＿＿兎に角何もなかったようで良かった

それを見届けてから私は足早に双子のお店まで戻った

気配を消すのは得意だし、元から影も薄い方だから誰にもバレていない

戻った瞬間にジョージに見つかったのは驚いたけれど、店で逸れてしまったのだと思われていた

そう考えても不思議ではないほどにお店が人でいっぱいだったのが幸いした

私がジョージに説明されながら商品を見ていた時、3人が店に戻ってきたのが分かった

透明マントを脱いできちんと姿を確認することができて安心した

モリーさんは私たちの姿が見えなかったと追及してきたけれど、私も3人も店の奥にいたとか人混みで見えなかっただけだとか誤魔化して難を逃れた

…もちろん私は3人にこっそりと「何をしていたのか」と詰め寄られたけれど