第254話…代わりに ページ4
ユウ視点
翌日…
ユウ「みんなおはよー!」
エース「おー…」
ユウ「早く起きて起きて!Aのところに行こう!」
僕がそういうとまだ眠そうだったマブたちは一気に覚醒し
制服に着替えると寝癖をつけたままキリッとした顔で言う
デュース「早く行こう!」
グリム「だゾ!」
ユウ「あっ…うん!」
良いマブたちに恵まれたなぁ…
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保健室…
ユウ「失礼します」
A「おはようございます。ユウ」
保健室に入るとそこには鎧の下に着ているワンピース姿のAが
ベットの上で霧雨を膝に乗せて笑みを浮かべていた
ユウ「Aッ!!」
A「心配をかけさせましたね」
ユウ「僕…僕っ……!!」
僕は、地面に両足をつけてAにしがみつき涙を我慢することもせず泣き出した
A「………学園長や先生方からおおよそのことは聞きました」
ユウ「……え?」
A「私の過去のこと…そして私が今まで守ってきた世界がそして私自身が作られたと言うこと…」
それを知ってもなお君は…喚き散らすこともせず全てを受け入れて…
ユウ「どう…して…?君は…君はどうしてそんなに強いの…?」
A「………人形でいる時間が長かったせいですかね?怒りや悲しみを感じても『あぁ、そうだったのか』っと言う感情にたどり着くだけ…」
Aはどことなく寂しそうに言う
A「それに今は、この怒りや悲しみをぶつける人すらいない。アドミニストレータ様も元老長殿も…ましてや私の世界を作った神とも言える存在にどう感情をぶつけることができるでしょうか」
ユウ「そ…れは……」
もし僕の世界の人間がAの世界を作ったのだとしても今は帰る方法が…
A「私は…整合騎士としての誇りがあり責務もあります。今の私にできること…それは騎士として少しでも多くの命を救うこと。それが今の私のすべきこと」
僕は自分の手を握りしてめAの代わりに叫ぶ
ユウ「君は!200年ずっと…ずっと戦って苦しんできたんだ!!なのに…なにも思わないの!?アドミニストレータが憎いとか君の愛しい片割れに会いたかったとか!!」
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作者名:氷の妖精姫♪ | 作成日時:2022年4月6日 16時