私が何をしたって言うんだ。【入間銃兎】

23 ページ27

Side左馬刻

珍しくうさポリ公から電話があると思えば、

あいつが話した夢に出てくる女が、倒れていたから保護した。




それはケッコーだが、気持ち悪ィだろ


現に同居を始めた??落ちたな悪徳警官



事務所に理鶯を連れ、全て事情を話す





……どうやらこいつも俺と同じ考えらしい



理鶯「銃兎が惚れた女だろう?」


左馬刻「俺様を呼び出すたァ…いい度胸してんなァ…ポリ公」



携帯の1番上にうさポリ公の番号が表示されている


銃兎が迎えに来て、早速車に乗り込む





このうさポリ公を少しからかう様に話す


左馬刻「悪徳警官の夢にまで踏み込んだ女だろ?」




俺はこの状況を楽しんでいる


以前コイツに付きまとってたクソ女とは違ぇってか



あのクソ女に憑かれるだけあって、
コイツには女運はゼロだと思ってたからなァ




話を聞いてりゃ、惚れてねぇだのほざきやがって



てめぇの面見りゃンなもん分かんだよ




どうやら銃兎の目的は、
Aに銃兎にとっての俺様の存在を把握してもらうこと



ンなもん口で説明すればいいだろうが

…………そうとも行かねぇらしい




どうやらそのAとかいう女は

この廃れた世界について知識はゼロ。



俺は女だからと言って、
何も知らないうちはクソ扱いはしねぇ。



ブツブツ話してりゃ、
いつの間にかうさポリ公の家に着いていた


確かに明かりがついている





うさポリがAとか言うやつに説明をするらしい

真面目すぎて反吐が出る



理鶯「左馬刻、やはり嫌われるのではないか」
左馬刻「あ"ぁ!?んでだよ!?」
理鶯「………いや、気にするな」



コイツ、あんまり女と話した事がねぇから緊張してるのか?



…………まぁ森にいたら当然だ





10分も待たないうちにうさポリ公が戻ってきた




銃兎「Aは構わないとの事だ。来い。

……あまりビビらすなよ、面倒になるのはゴメンだ」





車を降り、玄関に向かう


なァ、うさポリ公。

お前……その態度で"惚れてねェ"は有り得ねェだろ




開けられた玄関の扉


うさポリ公のと思われるサイズの合わないTシャツと
裾を捲り上げたジャージの長ズボンを履いている

栗色の髪を束ねた細い女がいた





いい女じゃねェか

うさポリの割には運があったんじゃねぇの




『あっ……こんばんは!どうぞ、お上がりください』



裸足で歩く女の小さい背中を追い、家の中に入る事にした


━━━
2018.12/30 2:00

現在総合23位ありがとうございます…ﾔﾍﾞ

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す