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火神:っお前!すぐ抱き着くのやめろって!
凪咲:えーっ
無理やり引きはがされた凪咲はむぅっと頬を膨らませて、せっかく久しぶりに会えたのに。と火神をちらちらと見ながら呟く
火神:っ...悪かったよ
そんな様子にバツが悪そうに首元に手をおきながらそう言う火神に凪咲はここぞとばかりに再び抱き着くと、やった!と笑いかける
火神:お前今のわざ...〜〜っ//
すねていたと思っていたそれがフリだったと気づいて言い返そうとした時、嬉しそうに胸元から笑顔を向ける凪咲と目が合って言葉を失う
凪咲:大我?
顔を赤くして放心状態の火神を不思議そうに首を傾げるが、火神は全く反応がない
日向:君たち知り合い?
凪咲:ごめんなさい、ついっ!大我とは兄妹でテツ君は中学が一緒なんです
リコ:兄妹!?...にしては似てないわね
凪咲:んー...お兄ちゃんはもう一人います!
黒子:凪咲さん、それ答えになってないです
凪咲:そうかな?
悪びれる様子もなくふふ、と笑ったかと思うと突然あっ!と勢いよく振り返る
凪咲:そうだ!テツ君こう見えてすごい選手なんですよ!
伊月:いやでも...
無表情で立つ影の薄いだけの黒子に誰もが疑いの目を向ける
リコ:と、とりあえずシャツ脱いで
黒子:はい
リコの言葉に黒子は着ちゃった、と呟きながらシャツを脱ぐ
凪咲:シャツ?
横にいた凪咲もそういえば大我もシャツ着てなかったな、と思いながら自身の制服のチャックに手をかける
男子:お、おい!?//
リコ:ちょっ!あなたはいいのよっ!
凪咲:えっ?でも私...
リコ:...お前たち?
何か言いたげな凪咲をよそに、制服の上を脱ぎかけた凪咲に顔を赤らめる男子達にリコは静かに笑みを浮かべる
その後紅葉型の痕が頬についていたのは言うまでもない
その後何とか練習を終えると火神は早々に帰ってしまい、凪咲が着替えている間に黒子もいなくなっていた
凪咲:はぁ、せっかくの再開だって言うのに
一人帰路に着く凪咲の視界にふとマジバで同じ席に座る二人が見えて声を開けようとするが、すぐに外に出て神妙な様子で歩き出した二人
凪咲:...ついてってみるか
そんな二人に気づかれない様、凪咲は少し離れて後ろをついて行った
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作者名:Nagisa | 作成日時:2022年7月11日 2時