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012* ページ13

火神:あいつまさか...


朝、もうそろそろ学校へ向かおうかという時間になっても一向に連絡がつかない凪咲に仕方なく隣の部屋のチャイムを何度も鳴らす


凪咲:...はぁい


火神:やっと起きたかよ


インターホン越しに聞こえる明らかな寝起きの声にあきれた様子でそう返すと、ブツッと通話が切れる音がして数秒後に扉が開く


火神:よお


凪咲:おはよう大我


まだ寝ぼけているのかふにゃっと笑う凪咲


火神:おはようじゃねーよ。遅刻すんぞ


その言葉にはっとした凪咲は目をこするとすでに制服姿の火神を見て朝っ!?と声を上げる


火神:早くしねーとおいてくぞ


凪咲:ちょっと待ってっ


慌てて準備のためにドアを閉めた凪咲はすぐに再びドアを開きごめん、まだ散らかってるけど入って!とリビングへ火神を通し、本人は洗面台へと走り出した

まだ越してきたばかりの様子がうかがえるあちこちに置かれた段ボール

どうやら必要最低限のものしか出していない様だった


火神:凪咲ー


火神の呼びかけに歯を磨いている最中の凪咲がんー?と顔をのぞかせる


火神:荷物片づけんの手伝うか?


段ボールを指さしながらそういう火神に一瞬目を見開いた凪咲はすぐに姿が見えなくなったかと思うと、うがいを終えて駆け寄りいいの!?と火神の手を握って目を輝かせる


火神:手伝ってやるから今はさっさと準備しろっ!!//


突然顔を近づけられ驚いた火神は凪咲を自分から離れさせる


凪咲:はーいっ


そんな様子に気にも留めず着替えるために寝室へと入っていった


凪咲:よしっ準備オッケーイ!行くよ―大我―っ


火神:行くよーっじゃねーっ!お前を待ってたんだろが


ったく。と横でえへへ。と笑いながら歩く凪咲にあきれている


火神:急がねーと遅れんぞ


ポンッと凪咲の頭を撫でると軽く走り出した火神に凪咲も待って!と続いて走り出した

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作者名:Nagisa | 作成日時:2022年7月11日 2時

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