第七話「兄さんは。」(四男視点) ページ7
「…あのね。」
十四松が目にうっすらと涙を浮かべながら、小さな声で言う。
やめろ。
「カラ松兄さんは。」
言うな。
「……カラ松兄さんは…。」
その先を言うな。
おそ松兄さんも同じ事を思っているみたいで、顔を真っ青にして十四松をじっと見つめていた。
「…兄さんは…。」
・
・
「死んだんだよ……?」
涙を頬につたらせながら少し微笑む十四松。
「うわあああああああああああッ!!!」
気付けば僕は耳を塞いで、大声で泣き叫んでいた。
突如溢れ出た涙と鼻水で顔がグチャグチャになる。
そんな俺の様子を見て、皆は背中をさすってくれたり頭を撫でてくれたりした。
____おそ松兄さんはその輪に入らず一人で静かに泣いていたのを、僕だけが知らない。
第八話「思い出の中に。」(長男視点)+a→←第六話「駄目なんだ。」(五男視点)
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なゆる - このはさん» 同一人物ですよ〜!ややこしくてすみません… (2016年11月28日 22時) (レス) id: 6b13ffbd74 (このIDを非表示/違反報告)
このは - nanaさんなゆるさんは同じ人なんですよね (2016年9月6日 16時) (レス) id: 0e46e7e484 (このIDを非表示/違反報告)
なゆる(プロフ) - このはさん» すみません作者です。ややこしくて申し訳ございません。 (2016年9月5日 23時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
なゆる(プロフ) - このはさん» 了解しました…!! (2016年9月5日 23時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
このは - 次はR作品お願いします (2016年9月5日 16時) (レス) id: 0e46e7e484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◇ Nana ◇ | 作成日時:2016年7月15日 21時