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宿泊先に着き、荷物を置いてから
近くの市民体育館ですぐに練習を開始した。
練習をして、お昼を食べてまた練習
夕飯の後に私はタツヤと
めんどくさがっているアツシとで
虹村さんの家に向かった。


東京はどこも人が多くて
建物も多くてキラキラ光っている。
そんな印象だったけれど
歩き進めて行くと俗に言う住宅街に入り
ビルよりもマンションや家が増えた。



A「タツヤ、まだ?」


氷室「うん、ちょっと待ってね…」



そう言ったタツヤが見ているのは案内板。
実は住宅街に入ってすぐの案内板で
かれこれ十分は居座っている。

…もしかして、迷ってらっしゃる?
住所が書いてあったよね?



A「大丈夫?」


氷室「ああ、住所を見る限りは
恐らく近くまでは来ていると思うんだけど」


紫原「ってかキャプテンに会うんじゃねーの?」


A「だから虹村さんの家探してるんだよ」


紫原「ふーん、じゃ、早く見つけてね
俺は先に行って待ってるからさ〜」


氷室「ああ…え?」


A「…ん?…ちょ、ちょっ、待ってアツシ」


紫原「も〜なに〜?」



タツヤからもらった何個目かになる
お菓子を開けながら先に歩きだす
アツシの腕を掴むとアツシはまだなんか用?
と言いたげな表情で私のことを見下ろしてきた

いや、用も何も…まさか。

私はある疑念を抱きタツヤを見ると
タツヤも頷いたので私はアツシに問いかけた。



A「もしかして、アツシ
虹村さんの家の場所を知ってたりする?」


紫原「知ってるけど?大会の打ち上げとか
キャプテンの家でやったことがあるからね〜」


氷室「アツシ…」



アツシの言葉に、タツヤは手紙をしまって
満面の笑顔でお菓子を奪ってから
「あ、俺のお菓子」とむくれるアツシに言った



氷室「そういう事はもっと早く言おうな?」


紫原「お菓子返してよー」


氷室「あと、勝手に一人で行動しない」


紫原「お菓子ー」


氷室「…アツシ?」



笑顔が消えてアツシも流石に
ヤバいと思ったらしい。
一瞬黙ってからため息をつくと
面倒くさそうな顔でタツヤに手を伸ばした。



紫原「もー、案内して欲しいなら
最初からそう言ってよね〜」


氷室「シュウの家を知ってる事を最初から
言ってくれれば頼んだんだが…。
…それじゃあ、改めてお願いできるかな?」


紫原「はいはいー」



タツヤはアツシにお菓子を渡すと
のろのろと歩き出すアツシについていった。

私も歩きながらちょっと笑うと
呆れた笑顔をタツヤに向けられた。

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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様といつ付き合いますか (2019年5月1日 9時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - あの…僕のリク書いてくれてるのにあんな事言ってすみません 何があっても祥吾様を命懸けで守る執念が暴走してました (2019年4月30日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2017年12月23日 18時

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