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30通目 ページ31

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ー虹村side



Aを見つけて手を掴んだまま走った。
が、全く知らない地なので途中で止まる。

走ったからか、なのか。
息が詰まるくらい苦しくて
心拍数が上がっていて体が震えてる

止まらなかった。姿を見たら
その手に触れたらもう、止まらなかった。


でも、今掴んでいるこの手は
先程までは別の男の手を握っていた。



虹村「お前、まさかもうさっきの奴と
付き合ってるとかじゃねぇよな?」


A「え、もう…?よくわからないけど
劉はそういうのじゃないし…。
それよりなんで、シュウが日本に…?」



ひとまず安心だった。
…ああ、クソ。本人を目の前にしてない時は
頑なに認めることを拒絶してたってのに。



虹村「手紙が届くまでなんて待てないし
あんな小さな文通に収まる気がしないから
いっそ直接、届けに来た。」


A「届けにって?…というか
夏に来たばっかなのにそんな簡単に
アメリカと日本行き来しちゃダメでしょ…」


虹村「俺にとっては重要なんだよ!」


A「な、なんで?」



ダメだ。今すぐにでも抱き締めたい。
どこから伝えていいか、分からなくて

口から出そうとすればまるで
栓でもされているように息が詰まって
言葉が上手く出てきてくれない。

こんな事なら手紙にしておけばよかった。



A「…シュウは、私と友達になるのが嫌で
だから手紙をくれなかったんじゃないの?
なんでわざわざ日本に来たの?」


虹村「…ああ、友達が嫌で返さなかった」



口から出たのは最悪の言葉をきっかけに
栓が抜けたように俺の口から次々と言葉が出た



虹村「俺とAが出会えたのは
偶然に過ぎないかもしれない

でも、運命かもしれない。

…だって、認めたくないって思ったのに
ありえないって思ってたのに

姿みたら思い知らされた。

俺はAに会った時から
いや、初めて手紙が届いた時から


俺は、Aがに惹かれた。

…惚れちまったんだ」



A「な…っ!?」



俺のモノにしたい。
もう、誰かに取られる不安を抱いて
アメリカで生活なんて出来ない。



A「どう、しよう…」


虹村「え?」


A「シュウへの…告白の手紙
書いたのにもうアメリカに、送っちゃった…」


虹村「…はぁ!?」



…今すぐアメリカに戻ろっかな…。



A「ごめんね…」


虹村「っ」



俺の服を掴む手が震えてて潤んだ瞳をしていた

…手紙はこっちで過ごしてからでも遅くないよな




今は…彼女を堪能していたい。





_END.

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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様といつ付き合いますか (2019年5月1日 9時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - あの…僕のリク書いてくれてるのにあんな事言ってすみません 何があっても祥吾様を命懸けで守る執念が暴走してました (2019年4月30日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2017年12月23日 18時

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