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劉の手が、暖かい。
でも、なんでだろう、ちょっと震えてる。
劉の手に自分の手を重ねると
彼の手は少しピクリと反応すると
私の顔を見て微笑み、言った。

彼の手の震えは止まっていた。



劉「ここで、そのシュウって人を待つアル
朝練は、荒木監督に言っておくアルよ。

今日だけはマネージャーの仕事はお休みアル」


A「…!」



マネージャーを誘ってくれた彼が
初めて私にマネージャーを
お休みするように言ってきた。

私の中で、友達で、親友と言っても良かった。
私だけが思ってるのかもしれないけれど
その劉がそう言うのなら、私は従う事にした。

劉の大きな手をそっと握ると私は微笑んだ。



A「…わかった」


劉「わかればいいアル!」



劉の手から手を離そうとして
…私の手は、いきなり強く掴まれた。

劉の手は、私の手の下にあって
タツヤを見ると両手共下げられている。
なら、この手は。



虹村「…見つけた」


A「…あ」


氷室「シュウ!」



シュウに手を引かれ、劉の手は
私の頬から落ちるように離れた。
そのまま走り出すシュウに
どうすればいいか分からずに
一緒に走りながら振り向くと

苦笑するタツヤと、目を伏せた劉が見えた。

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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様といつ付き合いますか (2019年5月1日 9時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - あの…僕のリク書いてくれてるのにあんな事言ってすみません 何があっても祥吾様を命懸けで守る執念が暴走してました (2019年4月30日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2017年12月23日 18時

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