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26通目 ページ27

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会計を済ませてコンビニから出ると
福井先輩に「顔が赤い」と言われたけれと
恐らくそれは劉の嘘告によるもので
「なんでもないです」と言うと
それぞれ寮、家に戻った。


私はシュウにも告白したら
意識くらいはしてくれるかなと思いながら
おにぎりを食べながら白紙の便箋に
どんな文を書くか頭の中で巡らせていた。

おにぎりを食べてから、私はペンを手に取った



ーーーーーーーーーーーー


シュウへ



シュウからの手紙、待ちきれなくて
手紙が来ないのが寂しくて
私から手紙を書くことにしました。

シュウから間違えて手紙が届いた時は
誰?っていう印象しかなかったのに
今は、シュウから手紙が来る度に
嬉しい気持ちになるの。

シュウの事を知って、実際に会って
会話して、触れられて
その度に私はシュウに惹かれてた。
友達でいいからって思ってたのに
友達じゃ嫌だって思うようになった。

シュウは私とは友達になりたくないから
だからタツヤとはやり取り続けてるのに
私には返事してくれないのかもしれない。
そう思ったらすごく悲しくなった。

私にとってシュウとの文通は
それだけ大切なもので
文通だけじゃなく私にとって
シュウは大切な存在なの。

私はシュウと文通を続けたかった。
友達だなんて口実だった。
けど、友達でも良かった。

シュウが嫌だって言うなら
私は強制したりはしないよ。
返信なんて求めないから
これで最後になるかもしれないから

せめて気持ちだけは伝えたい。

私はシュウが



虹村修造さんが好きです。



Aより

ーーーーーーーーーーーー



何度も何度も書き直しては
やっと完成させた手紙。
それを封筒に入れて切手を貼る

どうせエアメールで送るのなら
エアメールって書くのも面倒だし
専用の封筒買っちゃおうかな。
いや、これで最後なのかもしれないから
やっぱり要らないかな。

…シュウと、文通楽しかったな。


ちょっとだけ寂しく思いながら
私は封筒を鞄に入れた。

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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様といつ付き合いますか (2019年5月1日 9時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - あの…僕のリク書いてくれてるのにあんな事言ってすみません 何があっても祥吾様を命懸けで守る執念が暴走してました (2019年4月30日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2017年12月23日 18時

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