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数日前に決めた会える日
と言うのは遠征の最終日の事で
最終日だけは、我らが荒木監督が
午後を自主練という名の自由時間に
して下さったのでタツヤと私で
虹村さんと会うことになった。

東京案内をしてもらいなから
お互いの近況を話すらしい。

アツシも誘ったけれど岡村主将と
例のプリン屋さんに行くらしいので
今回は私とタツヤだけとなった。



氷室「待ち合わせのファミレスってここかな?
…時間にはまだ少し早いみたいだから
先に中で座って待っていようか」



携帯の時間を見ながら言うタツヤは
私にも携帯の時間を見せてくれて
確かに待ち合わせには15分くらい早かった。



A「ん、そうだね、中で待ってよっか」



私とタツヤはファミレスに入ると
向かいあって席に座り
とりあえず飲み物を注文した。
お互い飲み物を飲みながら話題は練習での事。

アツシがまた体育館にお菓子持ち込んで
荒木監督に怒られていたとか
福井先輩がちょっとオーバーワーク気味だから
注意しておいた事とか、それから



A「タツヤも、ちょっと
練習をしすぎじゃない?
…毎日、夜練してたでしょ。
これからしばらく居残りは程々にね」


氷室「あはは…バレてたか
流石うちのマネージャーだ」



苦笑いをしながらタツヤは無意識だろうか
いつも付けているリングのネックレスを
指で撫でるように弄っていた。



A「…その指輪って、大切な物?」


氷室「ん、ああ、…まぁね。
大事な人との…証って言うか」


A「んー…ネックレス用にしては小さいし
装飾も少ないから…チェーンを通した指輪かな。
…あ、大事な人って彼女さんとの指輪とか?」


氷室「君は観察に長けてるね。大体は正解。
…元々これは指輪として買ったんだけど
指に嵌めてるとバスケをしにくいから
別でチェーンを買ってネックレスにしたんだ

まぁ、でも、証っていうのは
ソイツとの兄弟としてって意味だけど」


A「だてにマネージャーやってませんから

…じゃあ誰かとの兄弟の証なんだね
なんというか、またなかなか古風な…」



そう言いながらも証って良いなとも思った。

きっとこの先、素敵な人と出会って
お付き合いして結婚ってなって
そしたら指輪とか貰えるのかな。

もしかしたらそれは知ってる誰かだったりして


劉やアツシ、タツヤに福井先輩
岡村主将かもしれないし、或いは



虹村「お、居た居た、遅れて悪い」



例えば、待ち合わせ時間に
十分近く遅れてきた彼かもしれない。

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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様といつ付き合いますか (2019年5月1日 9時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - あの…僕のリク書いてくれてるのにあんな事言ってすみません 何があっても祥吾様を命懸けで守る執念が暴走してました (2019年4月30日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2017年12月23日 18時

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