299 (・ω・)モギュモギュ……※練星はおやつを食べています ページ5
ショックだった。
体にあった気力は消えて、立っていられなくなるほど怠くなるのを感じた。
何かを失ったような感じ。全てを何処かに置いてきてしまったような。
キドの頬から手をはなし、その手を見つめる。
何度もキドと触れあった手。
頭を撫でたり手を握ったり。
けど、けどそれは_____…
「……え…っ」
マリーの声が聞こえた。
俺はマリーに目を向ける。
マリーは、確実に俺を見ていた。
「な…っ、嘘…だろ…」
さっきまでは見えてなかったじゃないか。
そんな、どうして今__?
マリーが俺の所に駆け寄る。
「A、だよね?ねぇ?そうだよね?」
「……見えるのか?本当に?」
「うん…うん、うん!見えるよ!聞こえるよ!」
見える、聞こえる、その言葉にどれほど救われたのか。
空っぽだったコップに水がたっぷりと溜まる。
それはもう、溢れてしまうほどに。
「……ああぁ!!」
ヒビヤが声をあげる。
そして、マリーと同じように俺のもとに来る。
「ヒビヤも見えるのか!?」
「うん、見えるよ!でも何で!?」
「知らねぇよ!にしても……マジか…!」
コップからとうとう水が溢れる。
嬉しくて堪らない。
それだけが俺の心を埋め尽くしていた。
俺はマリーとヒビヤの顔を見て、その嬉しさを噛みしめた。
「マリー、ヒビヤ君、その……誰と話してるんすか?」
また幽霊すか?
セトが言った。
今思ったけど、セトって鋭いよな。
そういえば、霊感な人に限って結構感良いらしい。あながち間違ってはいないよな。
マリーが、「うん!」と首を縦にふった。
「ゆ、幽霊さんじゃないけど……でも、皆に見えないから幽霊さんかな…?でもAが居るの!」
マリーは興奮しているのか、声が大きい。
「…え、マリー!今…今なんて?」
キドがマリーに問う。
マリーはまだセトに「いるの!Aが!」と言っている。多分、キドの声は聞こえてない。
すると、代わりにヒビヤが答えた。
「おじ__Aが居るんだよ。そこに」
と、言って俺を指差す。
「…でもAはそこに居るぞ…?」
キドがベッドに座るもう一人の俺を指差す。
もう一人の俺はまだ俺を見ている。
「それもそうだけど……でもここに居るんだよ。幽霊みたいに」
「幽霊…?まさか、アレはAが……?」
アレが何か察しがついた。さっきの頬に触れたことだろう。
俺は勢いよく縦に首をふった。首がとれるとか気にしない。
そして、ヒビヤは呆れたような顔で俺を見て、一言。
「キモ」
「え!?」
ネタがない作者の得がない雑談もどきだと思うもの(カノモモ好きバック!!俺言ったからね!?バックって言ったからね!?)→←298
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ストリーミング - おう面白いけど話がバラバラな気が…生意気発言すみません (2017年6月4日 15時) (レス) id: d083393dd1 (このIDを非表示/違反報告)
未央斗(プロフ) - つ、つづき!! (2015年11月10日 5時) (レス) id: a49b9d75f7 (このIDを非表示/違反報告)
コツコツあれ〜おかしいなーwwwwwww - いやーすごイデスネアハハハハハトテモヨカッタデス (2015年8月5日 21時) (レス) id: 7cbb762f0d (このIDを非表示/違反報告)
練星 - ゆらさん» もともと壊れてるんで(`∀´)凄いでしょ。 (2015年3月8日 19時) (レス) id: 78fb9f9b5a (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 練星さん» こっこっこわれた!? (2015年3月8日 10時) (レス) id: 2a56d5ff2b (このIDを非表示/違反報告)
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