【薄桜鬼】名無しの少女の本業は暗殺者です！弐＝８＝

268話 ページ8

井上が撃たれたのは肩の辺りだった。









駆け寄ってくる千鶴を見て咄嗟に大きな声で叫ぶ。









井上「逃げなさいっ！」









普段温和な彼からは聞いたことのない鋭い声音だった。









兵士「こいつら、新選組だぜ。」









兵士「ああ、薩長の奴らは新選組のことを相当恨んでるし、こいつらの首持ってったら

　 快く俺らを仲間に加えてくれるだろうぜ。」









その言葉と服装から彼らは旧幕府側なのだとわかる。









カッと頭に血が上るのを彼女は感じた。









千鶴「旗色が悪いからといって寝返るんですか、あなたたちは武士なんかじゃないっ！」









思わず自分でも驚くほどの声で彼女は男達に怒鳴り付けていた。

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