297話 ページ37
ふらふら人気のない方を選んでAは新選組に与えられた部屋へと向かっていた。
無茶な運動を続けていたせいか、極度の疲労に目が霞む。
視界が妙に暗く狭いため、自分が今、どこを歩いているのかすら怪しい。
貴女(・・・なんで、こんなに、足元ぐにゃぐにゃしてんだろ？)
頭がうまく回らない。
ぼんやりした意識をはっきりさせたいのだが何をしてもいまいち効果がない。
藤堂「おい、大丈夫か。」
その声を聞いたとき、限界がきた。
糸が切れた傀儡のように身体から力が抜けていく。
ポスッ
藤堂「えっ！おい、ちょっと、A！//////////////」
貴女「無事で・・・良かった・・・・・・」
あわてふためく藤堂をよそに、Aは彼の肩に顔を埋める。
貴女「僕・・・守れなかったんだ。もっと・・・強く・・・ならな、きゃ・・・」
藤堂「A？」
返事はなく、代わりに小さな寝息が聞こえてくる。
藤堂「疲れてたんだな。」
自分に身体を預けて寝ている彼女の背中には、どれだけのものが背負われているのだろうか。
誰よりも頑張っていると周りが認めても、彼女自身がそれを認めようとしない。
だからよりいっそう重い荷物を背負い込む。
藤堂「仲間なんだから、もっと俺を頼れよ。」
返事はない。
だが、ほんの少しだけその表情が和らいだような気がした。
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朧 龍 - 70000hitいきました、ありがとうございます！ (2021年12月18日 22時) (
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朧 龍 - 60000hitいきました、ありがとうございます！ (2019年9月18日 22時) (レス) id: 4e2b574ae5 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 50000hitいきました、ありがとうございます！ (2018年12月17日 16時) (レス) id: ea8560f806 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 30000hitいきました、ありがとうございます！ (2018年9月2日 21時) (レス) id: bdb3c46ea6 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 20000hitいきました、ありがとうございます！ (2017年8月8日 0時) (レス) id: f717af831e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧 龍 | 作成日時：2016年6月30日 23時
