271話 ページ11
森の中に逃げ込んで息が切れるまで走った。
足が痛くなって呼吸がままならなくなってようやく二人は止まった。
千鶴「大丈夫ですか、目の方は見えてますか？」
井上「ああ、ぼんやりとだが、ずいぶん見えるようになったよ。ありがとう。」
彼の声が聞けていることに彼女は安堵の息を洩らす。
井上「いったいあれは何だったんだい？君が何かしたようだけど、
私には全然わからなくてね。」
千鶴「あれは、Aさんがくださったお守りのおかげなんです。
少しの間だけ、相手の動きを止めることができるものだそうです。」
井上「なるほど、彼女の持ち物なら納得できるね。」
千鶴「井上さん、傷を見せてください。手当てをしますから。」
彼女がそう言った矢先、背後で人の気配を感じた。
いや、それは人ではなく・・・・・・
井上「雪村君、下がって！」
男と千鶴の間に彼女を庇って井上が立つ。
？？「何の真似だ、脆弱な人間ふぜいが。」
井上「風間 千景、だったね。彼女に手を出さないでもらいたい。」
怪我を負っている彼が風間に勝つのは至難の技だろう。
いわゆる絶体絶命のピンチだった。
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朧 龍 - 70000hitいきました、ありがとうございます！ (2021年12月18日 22時) (
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朧 龍 - 60000hitいきました、ありがとうございます！ (2019年9月18日 22時) (レス) id: 4e2b574ae5 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 50000hitいきました、ありがとうございます！ (2018年12月17日 16時) (レス) id: ea8560f806 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 30000hitいきました、ありがとうございます！ (2018年9月2日 21時) (レス) id: bdb3c46ea6 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 20000hitいきました、ありがとうございます！ (2017年8月8日 0時) (レス) id: f717af831e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧 龍 | 作成日時：2016年6月30日 23時
