【薄桜鬼】名無しの少女の本業は暗殺者です！弐=１４=

４８８話 ページ8

完全に死んだだろうと思っていたが、

どういうわけか、またこちらの世界に戻ってきたらしい。









いや、それともあれは全て夢だったんじゃないだろうか。









そうだ、そうに決まってる。









あんな幕末にタイムスリップするなんてばかげた話、我ながら良く思いついたもんだ。









きっとあの地震のせいで僕は頭かなんかを強く打ったんだ。









だから、きっと・・・









？？「痛っつぅ・・・。」









・・・僕の立てた仮説は信じられないほどあっさり覆された。









貴女「平助っ？！」









彼の姿を見つけると同時に、僕は驚きのあまり声を上げる。









平助「A・・・、無事か？どっか痛いところとかないか？」









その声は驚くほどしっくり耳に馴染んでいる。









貴女「何で、ここに・・・・・・？」









平助「何でって、おまえを助けに来たからだろ？」









貴女「ちがう・・・・・・。」









平助「何が違うんだよ。」









僕は半ば呆然としたまま口を開く。









貴女「何で君がこっちの・・・僕の生まれた世界にいるんだ？」

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