5.慣れない ページ5
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『申し訳ございません…どちら様でしょう…？』
失礼だといことは百も承知です。
しかし本当に見覚えが無いのです。
「ご存知ではありませんでしたか。
私はこういう者です」
渡された名刺には、有名な名家の名が記されていました。
『あ、申し訳ありません。私、名刺を持ち合わせていませんので…』
「いえ、お気になさらず。成瀬家のお嬢様ですよね？」
『あら、私のことをご存知だったのですか？』
ええ、と微笑み答える彼。
「有名ですよ、成瀬家は。
眉目秀麗。才色兼備。これらの言葉が一番似合う一族だ、と。」
『そうだったのですか…』
「ええ、なので勇気を出して話しかけてみたのです」
すっ、と手を取られ手の甲にキス。
気持ち悪い、と思ったのは内緒です。
これが普通なのでしょうけれど、私は慣れていないので表情に出さないようにするのに精一杯でした。
それから彼は色々な話を聞かせてくれました。
主に愚痴が多かったですけれど。
名家に生まれ、家を継ぐために育てられてきたのですから、少なからずストレスが溜まるのは仕方のないことかもしれません。
しかし、それを他の家の者に愚痴るのはどうでしょう…？
まるで私も同じ、というように語る彼。
彼に対して苦手意識を持ったのは言うまでもありません。
「すみません。飲み物取ってきますね」
彼が飲み物を取りに行った隙に、私はその場を離れました。
風に当たろうと、ベランダに出ます。
月が綺麗で、星が瞬いています。
夜風に当たるのも気持ち良くて好きです。
ふぅ…と一息。
やはり慣れないことをするのは難しいです。
きちんと対応できていたでしょうか？
彼に悪印象を与えてしまっていたら、成瀬家の名に傷をつけてしまったのと同等の行為です。
使用人を誰か連れて来れば良かったです…。
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すのーどろっぷ(プロフ) - 蒼穹さん» わぁあああありがとうございます！！胸きゅんをお届けできてよかったです^^* (2017年12月31日 0時) (
レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼穹(プロフ) - 司くんがヤバい(語彙力)久しぶりにキュンキュンしたよ！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 52262e91ae (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 遥さん» 遥さん…!!嬉しいお言葉ありがとうございます!!私も遥さんの作品(零さんの小説等)読ませていただいております!! (2017年12月2日 21時) (レス) id: 59eb69c453 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - すのーどろっぷさん、完結おめでとうございます＆番外編待ってました…！これからも読ませてもらいます♪ (2017年12月2日 21時) (レス) id: 59201c6d0a (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 泉実さん» あぁありがとうございます!!喜んもらえて嬉しいです;;;;り、リクエストまで…!!了解致しました!初デートする2人、書かせていただきます!! (2017年11月29日 19時) (レス) id: 59eb69c453 (このIDを非表示/違反報告)
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