落ちこぼれ令嬢とアイドル御曹司【朱桜司】

17.はぐれないように ページ17

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電車を降り、5分程歩いたら目的地__夢ノ咲学院に到着です。




夢ノ咲学院はとても綺麗で、何処かの御城のようにも見えます。流石私立校と言うべきでしょうか。


「いや〜私達の高校も私立だけど、夢ノ咲学院は私達の高校とは比べ物にならないほど綺麗だね…」


ななさんも隣で感嘆の息を漏らしています。


もっと眺めていたいですが、ライブの時間が刻々と迫っています。早く会場へ行かなければなりません。







高校生といえどアイドル。

学院の敷地内には沢山の人で溢れています。夢ノ咲学院アイドル科の人気が窺えます。







はぐれないように、と一生懸命ななさんの背中を追い掛けます。







なんとかはぐれずに受付まで来れました。


「なるちゃん…大丈夫…？」


『え、えぇ…なんとか…』


すごい人で受付まで来るだけでとても疲れました。



受付を済ませ会場へ。

やはり会場内も沢山の人で溢れていて、人口密度がすごいことになっています。





『ななさん、すごい人ですね…』



そう問い掛けましたが、返事は返ってきませんでした。




周囲を見回すと、ななさんの姿が見えません。


ななさんは高1にしては身長が低く、すぐ見失いそうになってしまいますが、まさか会場に入って即見失うとは…！




『ななさん、！』



緊急事態発生です。

ななさんを探しに行こうと、歩を進めた時…





会場の照明が落ち一瞬にして真っ暗になり、


舞台上だけ照明が付き







ﾊﾞﾝｯ!!!

ﾜｰ!!!!!!ｷｬｰ!!!!!!!!








ライブが幕開けされました。



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