2章20話「なれないあたたかさ(1)」 ページ24
■■「服を脱がさないと無理そうだな。」
ライカ「服脱がしてもいいか?」
処刑人「服…?」
■■はライカ以上に知識のない子が来たな、と思った
■■「……泣いてもいいから我慢してくれ。」
■■は彼の服をゆっくりと脱がせる
彼の体を見たラズルは固まり
彼の体を見たライカは頭を撫で
彼の体を見た■■は大急ぎで消毒液を手に持った
ラズル「お、前…今までよく…っ!」
ライカ「…………。」なでりなでり
■■「染みるぞ…」
消毒液を浸した薄い布で体を拭くと彼の顔は引きつり始めた
処刑人「………っ……ッ……!!」
■■「悪い、これだけは我慢してくれ!」
処刑人「ッ………!」
■■「お前の傷を治す為なんだ。お願いだから我慢してくれ…。」
ーごめんてー
処刑人「………………。」
彼はめそめそと泣いている
■■「次は包帯だな。ラズル、取ってくれ。」
ラズル「ほい。」
■■「これが終わったら寝てもらうからな………あ、まだ無理そうだな。」
※後頭部の火傷見えちゃった
■■「…もうちょっとだけかかりそうだな。」
ライカ「冷やすものが要りそうか?」
ラズル「いや、これはアレだろ。ガーゼとかそういうの。」
■■「お前適当言ってないか?」
ラズル「………かも。」
■■「ライカ、アレ。ぬいぐるみ買ってこい。」
ラズル「むぎゅむぎゅさせるか。」
ライカ「わかった。」
ー買ってきたー
■■「…どうだ?」
処刑人「ほぁほぁ…。」
彼は渡されたぬいぐるみを抱きしめている
■■「よかった。」
■■「あとはここの火傷だけだからな。」
処刑人「………ん…。」
ラズル「眠そうだな。」
処刑人「ん…。」
ラズル「これが終わったらすぐに寝れるから。」
処刑人「………………………すぅ……。」
ライカ「寝た…。」
■■「いいだろ別に。」
ライカ「いいけどさ…。」
■■「………結構昔のだな。全体的に新しいのがない。」
ライカ「それでも染みてるんだろ。」
■■「あぁ。」
ラズル「数年単位の傷か数ヶ月単位の傷かでまた変わってきそうだな。」
■■「そうだな。」
■■「2人共、ベッドの準備を頼む。昔買ったシングルが俺達の部屋にまだあった筈。」
ライカ「わかった。」
ーー
■■「よし、終わったぞ。」
ー自分達の部屋ー
ライカ「結構すぐだな。」
ラズル「だな。」
■■「ふかふかしてそうだな。」
ラズル「ありとあらゆるふかふかを探した。」
■■「ありがとう。じゃあ布団捲ってくれ。」
ライカは布団を捲り、■■はそこに寝かせる
ライカは布団を優しく掛けた
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