黒木くんの風邪�� ページ34
｢…アーヤ｣
目を開けた黒木くんが私を見つめる。
｢な、に？｣
暑い瞳に呑み込まれそうになるのを堪えながらたずねた。
その瞬間。
腕が勢いよく引かれ、気がつけば黒木くんのいる布団に引きずり込まれていた。
鍛えられた たくましい身体を前にして顔が真っ赤にのぼせ上がるのを感じる。
｢…っ…黒木くんっ！！
ちょっと、！！｣
抵抗して、黒木くんの掴む腕から逃れようとしたが びくともしなかった。
｢アーヤ、好きだよ…｣
虚ろな瞳で耳元で囁かれて
もうムリ！
そう思った瞬間、勢いよく扉が開いて 上杉くんと小塚くんが リビングまで走り寄ってきた。
そして、私が黒木くんの手から逃れようとしているのを目にした瞬間、
｢黒木っ離れろっ！！｣
と悲鳴に近い叫び声で上杉くんが怒鳴り、
小塚くんと共に 私を黒木くんから 引き剥がしてくれた。
そして、上杉くんは小塚くんに噛み付くように叫ぶ。
｢小塚っアレ飲ませろ！！｣
そう言われて 小塚くんが慌ててカバンから茶色い小瓶を取り出し蓋を開ける。
瞬間、ものすごい異臭がした。
｢相変わらず クセぇ…｣
と、上杉くんが顔をしかめて鼻を覆った。
私もあまりの異臭に思わず 小塚くんから遠ざかって袖で鼻を覆う。
これ、大丈夫なの？！
黒木くん死んじゃわない？！
そう思ったが、上杉くん達を信じて口をつぐむ。
｢上杉、黒木の口開けさせて。
絶対 吐き出させちゃダメだよ。｣
その声に黒木くんが、かろうじて目を開け 口を開いた。
｢小塚…、それ、だけは、やめろっ…｣
その声に小塚くんは首を振った。
｢ダメだよ黒木。
飲んだらすぐ治るんだから。｣
上杉くんは空中を見上げ、十字を切る。
そして黒木くんを羽交い締めにする。
その後、ものすごい戦いが繰り広げられたのは言うまでもないよね…
Fin.
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あーかり - な、なんと！私と同じ名前の人がいるとは！伸ばしつけたけど、え！？書いたっけ！？って思った、、、って、まぁ、更新待ってます！頑張ってください！ (2018年3月27日 21時) (
レス) id: 40a2a82728 (このIDを非表示/違反報告)
ramia - 私は今年中学受験生だった者です。受験はしんどいと思いますが、頑張ってください！ (2017年8月9日 20時) (レス) id: 847474aa7a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 私も受験生です！みなさん中学受験ですか？ (2017年8月1日 1時) (レス) id: 40c7213eb4 (このIDを非表示/違反報告)
夢衣(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます！お互い頑張りましょうね！ (2017年5月17日 7時) (レス) id: 89d0776e69 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私も受験生です
大変だと思いますが、がんばってください！応援してます！ (2017年5月17日 1時) (携帯から) (レス) id: 71eaf23d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢衣 | 作成日時：2017年3月18日 16時
