9喫茶店 ページ9
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「どうも」
彼は前回と同じ席に座った。
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『あ、どうも、ここよく来られるんですか?』
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さっきマスターが彼のことを「お兄さん」って呼んでいたから、
やっぱり常連さんなのかな。
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「いや、この間初めて来て、雰囲気良くて、最近きてるんすよ
ちょうどここら辺よく来るんで」
『あ、もしかして〇〇大学の学生ですか?』
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彼は少し考え込んでから
「いや、仕事でちょっとね。もしかして君はそこの学生?」
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『あ、はい。』
「そうなんだ。あ、マスター、オリジナルコーヒーひとつお願いしまーす!」
マスターは「承知しました」と言い、にっこり頷く。
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「え、もしかしてこれ、勉強とか?」
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そう言ってパソコンを指差す。
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『はい、課題なんです。』
「どんなのやってるの?」
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そう言うと彼は立ち上がり、私の右隣のソファーに座ってパソコンの画面を覗き込んだ。
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移動した時にふわっと香った男の子っぽい香り
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不覚にもその香りにドキッとしてしまって。
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びっくりした私は、少し左へずれた。
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作者名:Mother | 作成日時:2019年9月18日 6時