先生、おれ… (ページ6)

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5話目ページ6

黄瀬side

その日、先生は来なかった。算数の勉強も難しい割り算まで進んだ。
オレは少しがっかりした。

その次の週も先生は来なかった。オレは少し心配になった。

その次の週、先生はアメリカに留学したと聞いた。もう家庭教師は辞めるらしい。

黄瀬の母「涼太に手紙がきてるわよ。」

[涼太君、突然の話でごめんなさい。私は英語の勉強のため、アメリカに留学することになりました。まだ算数終わってなかったね。本当にごめん。涼太君ならしっかり勉強すればこれからもいい点とれるよ！ちゃんと勉強してね！何度も言うけど本当にごめんね。また会える日を楽しみにしてます。A]

黄「なんだよこんな手紙…いらない」

自然と涙がこぼれた。これからもう会うことはないんだと思うと悲しさが止まらなかった。

ここまで好きだったと言うのも驚いた。

先生、オレ先生が大好きです。

家庭教師の授業を辞めてからオレはモデルになった。背も高く、運動神経も良く、勉強もまあできる(嘘)見た目のいい中学生になった。