イカれた聖職者【文スト】

２２． ページ22

それから約数時間が過ぎた。









空は赤く染まり、教会は薄暗くなっていく。









『遅いですねぇ……迷子なのでしょうか？』









教会の前でAはQが帰って来るのを待っていた。しかしQは一向に帰ってこない。









『心配です。Qはまだ幼いですし……』









その時、ステンドガラスに映る自分の姿を見てAは立ち止った。









『あら？この痣は……』









Aの首には、手形のような痣が浮かびあがっていた。









それは、Qの呪いの印だった。









『まぁ大変……お迎えに行かないといけませんわ』









Aはそう言って街へと向かっていった。









街に出てみると、そこは屍や炎が燃えさかり、Qの呪いを受けた人々がゾンビのように街を徘徊していた。









まるで地獄絵図そのものの光景に、Aは楽しげな笑みを浮かべていた。









『あらあら、何やら楽しげな催しが開催されているようですねぇ』









中「交通網を死守しろ！死ぬ気で守れ！」









銃声や叫び声が聞こえてくる中で、ふと中也の声がしてAはそちらに目線を向けた。









そこには、街の破壊を防ごうと奮闘するポートマフィアの勢力が集まっていた。

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