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しばらくバスを走らせていると、瞳子の携帯が鳴り響いた。
瞳「響木さんからだわ……
影山が脱走し、愛媛に真・帝国学園を設立した！？」
円「なんだって！？」
『影山が脱走……？』
染「あいつ……まだ性懲りもなくそんなことやってんのかよ！」
土「しかも、真・帝国学園だって？」
鬼道を見てみると怒りで震えていた。
円「よし、愛媛に行こう！」
土「あぁ。影山のやろうとしてることをぶっ潰そう！」
夏「そうよ！あいつを許しちゃいけないわ！」
風「A、大丈夫か？」
風丸がAを心配そうに見つめてそう言った。
『……あのゲスっ、今度は一体何を企んで……』
Aは以前影山に弟を誘拐されていたので、影山を酷く憎んでいる。
緊迫した中、壁山が突然叫び声をあげた。
壁「うわああああ！」
円「どうした壁山！」
壁「小暮君が酷いんすよ！見て下さいっすこの顔！」
壁山の顔には小学生並みの落書きが施されていた。
その壁山の顔を見た瞬間、バス内は一瞬で緊迫した雰囲気から一変。皆が笑い出した。
壁「居眠りした隙に……なんで皆笑うんすか！？」
円「わ、笑ってなんかないよ！」
小「うっしっし！」
春「小暮君！シートベルトはちゃんとする！席から立たない！守れないなら降りてもらうわよ！」
小暮は急いで席についてシートベルトを装着した。
円「しょうがない奴だな」
春「もう……」
そして春菜が席に座り直した瞬間、盛大に放屁の音が鳴り響いた。
春菜は顔を真っ赤にして座席の下を見た。そこにはブーブークッションが置かれていた。
春「こ、小暮くーん！！」
小「うっしっし！」
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年3月19日 16時
