９１． ページ41
そして長いバス旅の末、ようやく愛媛に辿り付いた。
今は途中のコンビニで休憩していた。
Aは外の空気を吸っていた。
その時、円堂が誰かと話しているのが見えた。
「おっせぇ」
『円堂？そいつは誰だ？』
Aは円堂に近づき目の前の男を見た。
円「なんだよいきなり」
「愛媛まで時間かかりすぎじゃね？ってこと」
皆が異変に気付きキャラバンから降りてきていた。
染「なんだあいつは？」
その時、瞳子が前に出てきた。
瞳「君、真・帝国学園の生徒ね。
そっちこそ遅いんじゃない？人を偽のメールで呼び出しといて、今頃現われるの？」
円「監督、偽のメールって？」
瞳「そもそも、ここ愛媛まで私達を誘導した響木さんのメールが偽物だったの」
円「えっ！」
瞳「もう確認済みよ。すぐにわかるような嘘をなぜついたの？」
不「俺不動明王っていうんだけどさ、俺の名前でメールしたらここまで来たのかよ？
響木の名前を語ったから色々調べて愛媛まで来る気になったんだろ？違うか？」
瞳「……そうね。で？貴方の狙いはなに？」
不「なぁに、あんたらを真・帝国学園にご招待してやろうってのさ」
その時、不動が鬼道を見た。
不「あんた、鬼道有人だろ？うちにはさ、あんたにとってのスペシャルゲストがいるぜ？」
鬼「スペシャルゲスト？」
不「あぁ。かつての帝国学園のお仲間だよ」
その言葉に鬼道は驚く。
鬼「なに！？……ありえないっ、影山の汚さを身を以て知っている帝国学園イレブンが、あいつに従うはずがないっ！」
円「そうだ！絶対あり得ない！」
不「はぁ？だったら俺の目が可笑しいのかなぁ？」
鬼「貴様っ、誰がいるって言うんだ！誰が！」
不「おいおい、教えちまったら面白くないだろ？
ついてからのお楽しみさ」
『鬼道、自分の目で確かめた方がいいと思う。
鬼道が説得すればその人達も我に返ってくれるはずだよ』
鬼「……わかった」
そして不動を乗せ一同は真・帝国学園に向かった。
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年3月19日 16時
