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それからというもの、外はすっかり暗くなり、店の看板も「OPEN」から「CLOSED」に札を変え店じまいの準備をする。

Aが店の片付けをしている間、ヴィルは霧吹きで水をやるなどの手伝いをしていた。





「お姉ちゃん、こっちの水やりは?」

『あ、それは水やりしなくていいやつだから置いておいて』

「わかったわ」





ヴィルはそう行って、Aが独自に調合して作った栄養剤をプランターの土に刺していく。





『ねぇヴィル〜!こっちきて植木鉢一緒に運んでほしいんだけど〜』

「このアタシに力仕事頼む人なんて、お姉ちゃんくらいよ全く……」





ヴィルはそう言いながらも植木鉢を持って運んでくれる。





『男手があるとすごく助かるわ〜。4年のインターンシップうちに来てくれていいのよ?』

「こき使われるのが目に見えてるから嫌よ。

それにこの店、インターン生受け入れなんてしてないじゃない」

『そういえばそうだったわね』





意地悪な笑みを浮かべるAに、ヴィルは困り顔だった。





「ここでいいの?……というか、これなに入れてるの?」

『余った薬草よ。妖精達への報酬ってところかしら。好きに持って帰らせてるの』

「律儀ね」

『さてと……今日は泊まっていくでしょ?』

「えぇ、もちろん」

『なら、夕食の買い出しに付き合いなさいよ』

「言うと思ったわ……」






Aは財布を手にして、マフラーを首に巻いて店を出て二人で夕食の買い出しに街へ出た。

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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年11月24日 21時

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