2001に紅の殺意を (ページ17)

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194話:白の世界でページ17

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この期に及んで私は思い出してしまった。
不安定な私は、もう知ってしまっているその痛みを苦しみを、そして───────

死への恐怖を、今、再び感じたのだ。

『……また白の世界(ココ)か…。え、私死んだ？』

リターン〈いいえ、一時的にです。
今の貴方は眠っている状態ですよ〉

待って待って、なんでこんなことに？何があったの？

リターン・O・Dは私が聞く前に口を開いた。

リターン〈これは……リカーラの呪いです〉

『……は？私に、リカーラの呪い…！？』

な、なんで…！？どうしてよ！
なんで私に……まだ願いを叶え終わってないわ！？

…私……どうなるの…？
願いを叶えないと死に戻りが終わらなくて……それで、元から願いが無かったり願いを叶えたら死に戻りが終わるわけで………私はまだ願いを叶えてないのに…そんな…
こんなに早く…！？まだ叶えられるかどうかも分からないのに！？
それとも失敗続きだから見放されたってこと！？

『もうめちゃくちゃじゃない！どういうことよ！！
なんで……なんで！！

リターン・オブ・デッド！！！私を見放したの！！？』

リターン〈違います…！落ち着いて！
私にも分からないのです……こんなこと初めてで…！〉

……っ…。
そ…そう、よね…。落ち着かないと。
この子に当たったって何の解決にもならない。

『ご、ごめんね冷静になるわ…
でも私……私どうすれば…』

リターン〈冷静に考えて下さい、リカーラを助けることができる者がいるでしょう？〉

『…た、太陽…』

リターン〈そうです。目を覚ましたらまず太陽に接触しなければなりません〉

接触って……太陽を探す時間なんてもうあるわけ…

リターン〈私は感じとりました。
先程〈例外〉のことを伝えようと姿を現した瞬間に分かったんです……

貴方の太陽はジョルノだと…！〉

『！ジョルノ…！本当に…！？
で、でもそんな都合よく…』

リターン〈ですがこれは事実です。間違いありません。
いいですか？目を覚ましたらすぐに真実を全て伝えるのですよ。

…願いを叶えられられずに死んでいった先代らが、チャンスを与えられている先の世代を妬んで生まれた、この下らない呪いで貴方に死んでほしくない。
私はこのまま貴方を先代方と同じように死なせたくないのです〉

『……まだ皆を助けられてないのに、終われないわ。
私はまだやれる…。
私が諦めたら誰が皆を守るのよ…！』