2001に紅の殺意を (ページ18)

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195話:〈例外〉とはページ18

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リターン〈まだ伝えることがあります〉

『…なに？』

リターン〈……おかしいのはこの呪いのことだけではありません。もう一つあり得ないことが起こっています。

……〈例外〉です。
貴方しか知らない運命を、共有する者が現れました。
どうやらその人物は貴方の記憶を引き継いでいるようなのです〉

その人物がジョルノ……というわけではなさそうだね。
〈例外〉…か。
今回は本当に今までと違うことが多い。
ここから先は完全に、未知の領域となるのね…。

『その〈例外〉は今後関わってくるだろうね。
私達に関係のある者であれば。
一番あってほしくないのは〈例外〉が私の敵であること。加えてソイツがスタンド使いであること。
これまでの全ての情報が漏れることになるから相当不利になってしまう。
誰かはあんたにも分からないんだよね？』

リターン〈すみません…。私が姿を現しているうえで、相手が近くにいれば可能なのですが…〉

『分かった。なら、これからはずっと姿を見せていて』

それでは貴方の負担が……と心配するリターン・O・Dに笑いかけた。

私は大丈夫。これくらいは我慢できるわ。
〈例外〉が誰なのかすぐに分かったほうが助かる。

……もし、敵だったら…きっと今回のチャンスは潰されてしまう。それだけは絶対に阻止しなくては。
誓いは守らないと。

それにしても…

『本当に面倒な家系だね。
運命やら、太陽やら、呪いやら。
なんでリカーラなんかに生まれてきちゃったんだか』

リターン〈仕方ありませんよ、それも運命だったのですから〉

『そ、残念だよ全く』

リターン〈……もう、目覚めないと。
もうすぐ目的地に到着するようです〉

一言返事を返し、私は目を瞑った。

どうか……上手くいきますように…