2001に死者の帰還を (ページ12)

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149話:救出ページ12

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『じゃ、行ってきまーす！日付が変わる前には戻ってくるね』

レ「…う～ん……やっぱり心配だから迎えに行くわ。
友達の家だっけ？」

『レオ私の友達の家知らないでしょ？
…だったら……いつものジェラート屋さんあるよね、あそこに迎えに来てもらっていい？
その近くが友達の家だからさ』

レ「了解、それなら心配いらねぇな。気を付けろよ？
お前可愛いから変な奴らに絡まれねぇか気が気じゃねぇわ。お前らは大事な子ども達だからな」

『はいはい、そんなに心配しなくたって大丈夫よ、もう…』

嘘つけ、大事なのは私達が金に変わるからだろうが。

行ってきまーす！じゃあねー！！とレオに手を振り、私はポケットの中にとある物を入れてカチューシャを出た。

──────────

現在22時。
予定の時間まであと少し。
時間通りに現場まで来れた。

ソルベは輪切り、ジェラートは窒息。
二人を殺ったのはチョコラータとセッコだ。
奇襲するのはいいがちゃんと殺せるか不安だわ。
あの二人のスタンドの相性は恐ろしいもの。
……とりあえずはソルベとジェラートの救出を最優先としよう。チョコラータ達も二年後にまた対峙することになるからね。

？「ン゛～～ｯ！！！ン゛ン゛ﾝﾝーーｯｯｯ！！！」

！！
ジェラートの声だわ！
二人の自宅の中を覗くとジェラートが口に布切れを挟まれた状態で暴れていた。

『お願い、静かにして。助けに来たわジェラート』

私は素早く彼にかけ寄って布を外した。

ジェ「お、お前は…！？」

『私はA。覚えててね。
それはそうとソルベはこの奥？』

ジェ「ま、待て！」

『静かにってば。助けに来たって言ってんでしょ。
このままソルベも助けるからあんたは向こうの窓の外で待機してて。
あんたにソルベを渡したらすぐにアジトに逃げてね。
わかった？』

強引に進める他ないのよ、ごめんね。余裕がないの。
キッと睨むわけではないが、真剣さが伝わるように目を見ると彼も押し黙った。

たしかソルベはジェラートの目の前で輪切りにされてたはず。
ということはまだジェラートは別室のソルベの元に連れて行かれて無いから……うん、ちゃんと間に合ったね、よかった。
あとはさっさと救出して時間通りに帰るだけ。

私は奥のドアをゆっくり開いた。