十【京都不浄王篇】 ページ42
『はぁ…静養の後は、京都行かんとあかんのか…。最近、たて続きで、なんか起こってる気がするんやけど…。』
「んなこと言うても、どうにもならへんっちゅうねん。文句言うてへんで、早う行くで。」
『なんであんたが、ここにおるん。』
「なんでって、迎えに来たんやろ。」
「迎えにきーひんでも、ちゃんと行ったわ。まぁでも、ありがとう」とだけ、美緒は、竜士に言って、彼と共に、新幹線へと向かう。着いた頃には、子猫丸と廉造が、来ていた。
『寝る。おやすみ。』
「おぉ、ええ夢見ろー。」
美緒は、音楽を聴きながら、眠りに着く。勿論、音楽も聴いているため、竜士達が、どんな話をしているか、知る由もなかった。
バスーー。
『…運んでくれて、ありがとうな。』
「お前、いくら起こしても起きひんな。」
『うちは、寝起き悪いんや。』
『てか、あの人、すごいアホっぷりやな…。』
「そう言うてやるな…。あれでも、暗記力は、あるんやから。」
『見てて、かなりおもろいわ…。』
美緒が、そう言って、竜士は、「せやから、そう言うてやるな…」と言っていた。バスが、着いた場所は、虎屋。竜士の実家だ。旅館に入ると皆が、騒ぎ出す。
「坊！おかえりなさいませ！」
「やめい、里帰りやないで！」
『あ、ここ、あんたの実家か。』
「なんでお前は、そんな冷静なんや！」
『眠いだけや。』
「あんだけ、寝てたやろ！？」
竜士が、美緒のボケに、突っ込んでいると二人の女性が、登場した。一人は、竜士の母。もう一人は――
『お、お、お姉ちゃん！？ なんで、おんねん！』
「なんでて、招集かかったからに、決まってるやろ。」
『嘘やろ！？ こんなん、聞いてへんよ！？』
「なんや、うちといるのが、そんな嫌か。」
『そういう意味やないわ！』
そう、美緒の姉、莉緒がいた。
そして、美緒と莉緒の兄弟喧嘩ならぬ、茶番を、会った初っ端からする。
「おっ、勝呂くんか。てか、ネックレスどないしたん。」
『あっ…。』
「忘れとったんか。」
『とりあえず、ごめん。』
美緒が、そう言うと虎子が、「竜士、その子は？」と訊いた。竜士は、「…彼女や」とだけ、返した。
『…お初に、お目にかかります。美神流神社の巫女、美神美緒です。これから、よろしくお願いします。』
「こちらこそ、よろしくお願いします〜。」
「勝呂くん、うちの妹、よろしゅうなー。」
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心愛(プロフ) - ライチさん» なんか、大切にしてくれそうな感じが、私は、好きです。勝呂くんは、ほんま、かっこええんですよ…！（なんで、関西弁） (2018年1月17日 20時) (
レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
ライチ - 勝呂くんっていいですよね (2018年1月17日 20時) (レス) id: a0268dc41a (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - Nakoさん» ありがとうございます。 (2018年1月14日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
Nako - 更新頑張ってください！気長に待ってますw (2018年1月14日 22時) (レス) id: 70ebcf406e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐生心愛 | 作成日時：2018年1月14日 21時
