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『ふ、ぁぁ…今なん…!?』

『やばっ、寝すぎてもうた!早よう行かへんと!』

着いた時に寝た美緒は、鞄型の財布と携帯だけを持ち、寮を出て、走って向かった。そこには、丁度、しえみと神木が、着いた頃だった。

『せ、セーフですか!?』

「アウトです。」

「それより、帰ってきたんですね。」

『なんですか、その台詞!酷ない!?』

(そ、そそそそれより、スタイル良すぎねぇか!?)

(こ、こいつ、着痩せするタイプなん!?)

「…私服で来たんですか。」

『早めに出るために、早起きしよ思うてたら、逆に寝坊して、私服で来る以外、間に合う方法が、ありませんでした。』

「ここまでくると凄く清々しく感じますよ、美神さん。」

美緒は、雪男に、「すみません」とだけ言い、一人で探す羽目となった。これは、遅れて来たことが、関係していないのは、美緒にもわかっていて、早めに来ても、遅く来ても、同じ結果だっただろう、というのは、予測していたらしい。

(とは、言うてもなぁ。一人だけやと見つけたとしても、電話してる隙に、逃げられそうやしなぁ。)

(さて、どないしよ。)

美緒は、後ろの方から、胸騒ぎがし、振り向いた。だが、そこには、誰もいなかった。そこから、美緒は、警戒し始め、雷龍を召喚した。

(だれか、うちを、つけてきてる…?)

(誰や…。)

なにか、踏まれる音がし、振り返ると等々、姿を現した。美緒を、つけていたのは、小さな男の子の(ゴースト)だった。

『ほ、ほんまに、子供や…。ていうか、ここで、なにしてるん? なにか、成仏できない理由とか、あんの?』

「僕はっ…ずっとっ病気でっ…病気が、良くなったら、ここの遊園地に来ようって、お父さんとお母さんと約束してたんだっ…。でも、僕は、死んじゃったからっ…もう、誰ともっ…。」

(ゴースト)は、嘘泣きなのか違うのか、わからないが、美緒に、そう言って、泣きながら、抱きつく。でも、その方法は、美緒には、通じなかった。

『んなこと言うても、うちは、誘いには、乗らへんで? スカートめくる気ぃなんやろ?』

美緒が、(ゴースト)に言うと肩を、上下に揺らし、どこかへ行った。美緒は、追わずに、一度、雪男に連絡を入れた。「見つかりはしましたけど、捕まえられてないです」と。

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心愛(プロフ) - ライチさん» なんか、大切にしてくれそうな感じが、私は、好きです。勝呂くんは、ほんま、かっこええんですよ…!(なんで、関西弁) (2018年1月17日 20時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
ライチ - 勝呂くんっていいですよね (2018年1月17日 20時) (レス) id: a0268dc41a (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - Nakoさん» ありがとうございます。 (2018年1月14日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
Nako - 更新頑張ってください!気長に待ってますw (2018年1月14日 22時) (レス) id: 70ebcf406e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桐生心愛 | 作成日時:2018年1月14日 21時

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