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『あと、うちの名前、美神美緒や。気易く名前で、呼ばへんで欲しい。』
「いや、普通言うこと、逆やろ!」
美緒達が話していると、一人の少年が、入って来た。「奥村燐、よろしくな」とだけ、言ってから席に座った。燐の目に最初に入ったのは、やはり、美緒だった。
(めっちゃ、美人な人いる!!すっげぇ美人!)
燐はそう思って、心を躍らせた。
一方、竜士は、平常心を保つので、精一杯だった。
(なんで、隣きてんねん…!もうちょっと、危機感持ちぃな!)
『…なんや、こっちをじっと見て。』
「なんでもないわ!」
『…変なの。』
美緒はそう言って、再び、読書を始めた。
「ほんま、素直やないですね〜。坊。」と廉造が、竜士を、挑発する。子猫丸が、それを止めようとする。美緒はその光景を見て、また「変なの」と、小さく呟いた。
「初めまして、今日から対・悪魔薬学を教える、新任の奥村雪男です。」
二人の女子と廉造が、雪男に「よろしく」と返した。一方、燐は、自分の弟が祓魔塾の講師であることに、戸惑いを隠せず、声に出してしまっていた。
「僕は、皆さんと歳は同じですが、七歳の頃から
燐は、ただ黙っていることしかできなくなっていた。そして、雪男が魔障を受けたことないかと訊くと、竜士、朴、廉造が、挙手をした。子猫丸と美緒は、手をあげず、黙っていた。
(史上最年少という名の肩書き、取られたみたいやな。お姉ちゃん。)
「おい!雪男!」
「授業中ですよ、座ってください。」
(なんか、嫌な感じな奴やな。新任の奥村雪男、やったかな。大人の化け皮を被った子供、とでも言えば、ええやろか。)
美緒は、雪男の話も聞かずに、黙って、読書をするだけ。それも、聖書。彼女が、気付いた頃には、雪男と燐だけが、教室にいた。
「美神さん、なにしてるんですか、早く教室から出てください!」
『? あぁ、
「? どういう意味だよ。」
『そのまんまの意味や。』
『サヤ、マヤ。ここにいる
「御意。」
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心愛(プロフ) - ライチさん» なんか、大切にしてくれそうな感じが、私は、好きです。勝呂くんは、ほんま、かっこええんですよ…!(なんで、関西弁) (2018年1月17日 20時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
ライチ - 勝呂くんっていいですよね (2018年1月17日 20時) (レス) id: a0268dc41a (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - Nakoさん» ありがとうございます。 (2018年1月14日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
Nako - 更新頑張ってください!気長に待ってますw (2018年1月14日 22時) (レス) id: 70ebcf406e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桐生心愛 | 作成日時:2018年1月14日 21時