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美緒の期待通り、竜士は、全て詠唱しきった。
それが終わると同時に、美緒と竜士は、ハイタッチをした。
『――っ…！』
「どないしたん？」
『気にせーへんでええよ。少しだけ、気持ち悪うなってしもただけやから。』
誰がどうから見ても、顔色は真っ青になり、具合が悪くなった様な顔色に、変化していた。今朝に見た美緒の顔色とは、かなり違っていた。
「おい！そっちにも、
竜士は、燐が無傷で帰ってきたことに、呆然とした目を向ける。美緒は、それどころではなく、貧血気味になって、倒れかかった。
「み、美神、大丈夫か！？」
『へーき、やと信じたいわ…。』
『ほんまは、無理すれば声が出ることを、知ってたんや。でも、声を出したら、なんか、嫌な予感がする、そう思うて、出さへんでおいたのに…。そんせいで、吐き気するわ…。』
「は、吐き気！？ お、お、奥村、まだ先生と連絡つかへんのか！」
竜士が、そう言った。その直後に、雪男が、現れ、現状説明した。美緒の声のことも、具合のことも。
「なるほど。」
「もしかして、美神さんが、飲まされた薬は、アスパリティ薬では、ないでしょうか。」
『アスパリ、ティ？』
「声を封じることができ、飲んだ人は、無理矢理声を出せば、不調に堕とされる、という薬です。きっと、貴女が飲まされたのは、それだと考えられます。」
「効き目は、いつまでなんですか！？」
「大丈夫ですよ、勝呂くん。一日で、良くなりますから。」
雪男のこの台詞と共に、メフィストが、天井から登場し、種明かしをする。竜士、美緒も、皆、驚いた顔を見せる。なぜなら、理事長が、まさか天井から見張っていたなど、誰も考えていなかったからだ。
「
『吐きそうなんですけど、どないしてくれるんですか、理事長。』
「それは、私の仕業ではありませんので、どうしようもできません。」
(理事長の仕業でもない。じゃあ、一体誰が…？)
美緒の疑問は、どんどん謎が、深まっていく。そのせいで、推測が上手い美緒でも、推測しきれずにいる。
『そんなことより、あんたらが、無事で良かったわ。特に、竜士に怪我なんて合ったら、うちがお姉ちゃんに、怒られてまうわ。』
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心愛(プロフ) - ライチさん» なんか、大切にしてくれそうな感じが、私は、好きです。勝呂くんは、ほんま、かっこええんですよ…！（なんで、関西弁） (2018年1月17日 20時) (
レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
ライチ - 勝呂くんっていいですよね (2018年1月17日 20時) (レス) id: a0268dc41a (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - Nakoさん» ありがとうございます。 (2018年1月14日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
Nako - 更新頑張ってください！気長に待ってますw (2018年1月14日 22時) (レス) id: 70ebcf406e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐生心愛 | 作成日時：2018年1月14日 21時
