検索窓
今日:12 hit、昨日:5 hit、合計:25,472 hit

ページ12

召喚したのは、白狐だ。
しかも、二体。上級悪魔のうちに入る白狐だ。
続いて、召喚したのは、美緒だ。

『二体の龍神が、彼処の下に至る。』

美緒が召喚したのは、上級悪魔の水龍(すいりゅう)雷龍(らいりゅう)だ。それを見たネイガウスは、「見事だ、美神美緒」という風に、美緒を、褒めた。

「かっけぇ…!龍二体!しかも、それぞれ違う!」

『水龍と雷龍。どっちも、私の使い魔やで。あともう二体おるけど、今は、このくらいにしとくわ。体力的にも、あれやから。』

「とかなんとか言うて、まだ召喚できるんちゃうんか。」

『煩いわ。そう言うあんたは、召喚できてへんやろ。センスないわ、とか自分で、言うてたくせに。』

「お前こそ煩いわ!手騎士(テイマー)を、特別目指してるわけやないしな!」

『あれれぇ〜? さっきと言うてることが、矛盾してるぞ〜?』

「その口、縫い付けてやりたいわ!ほんま!」

『やれるもんなら、やってみろや。』

廉造、子猫丸は、「あ、同族の喧嘩、また始まった」と思い、放っておいた。美緒と竜士の喧嘩は、燐と竜士の喧嘩ほどではないため、止めには入らない。

「おいで〜おいで〜。なんちゃって…。」

しえみが溜息を吐いた時、小さな緑の悪魔が、出てきた。美緒は、「小さくて、かわええな…。うちの使い魔も格好ええけど、かわええのも、悪くないな…」と、小さく呟いていた。どうやらしえみは、緑男(グリーンマン)の幼生を、召喚した様だ。美緒も結構気に入っている悪魔の様で、しえみを、少し羨ましがっている。

「お前には、合わへんな。」

『はぁ? あんたは、召喚できてへんくせに、よぉ言えんな。せめて、下級悪魔でも召喚できる様になってから、言うてくれへん?』

「なんやと!?」

「坊と美神さん、授業中ですよ…!」

今回は、子猫丸達も、止めに入った。
神木は、それを見て、「バカみたい。あんな奴らとつるんで、なにがいいの」と美緒に、聞こえない程度にそう言い、嘲笑うかの様に教室を出た。

「お前腹立つわぁ…!」

『その言葉、そのまま返したるわ。』

「いいや、お前の方が何百倍も、腹立つわ!」

『なんやねん、その言い方。』

「もう、同族嫌悪やないですか」と廉造が、子猫丸に、小声で言うとコクコクと子猫丸も頷く。
翌日――。

五→←四



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

心愛(プロフ) - ライチさん» なんか、大切にしてくれそうな感じが、私は、好きです。勝呂くんは、ほんま、かっこええんですよ…!(なんで、関西弁) (2018年1月17日 20時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
ライチ - 勝呂くんっていいですよね (2018年1月17日 20時) (レス) id: a0268dc41a (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - Nakoさん» ありがとうございます。 (2018年1月14日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
Nako - 更新頑張ってください!気長に待ってますw (2018年1月14日 22時) (レス) id: 70ebcf406e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桐生心愛 | 作成日時:2018年1月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。