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召喚したのは、白狐だ。
しかも、二体。上級悪魔のうちに入る白狐だ。
続いて、召喚したのは、美緒だ。
『二体の龍神が、彼処の下に至る。』
美緒が召喚したのは、上級悪魔の
「かっけぇ…!龍二体!しかも、それぞれ違う!」
『水龍と雷龍。どっちも、私の使い魔やで。あともう二体おるけど、今は、このくらいにしとくわ。体力的にも、あれやから。』
「とかなんとか言うて、まだ召喚できるんちゃうんか。」
『煩いわ。そう言うあんたは、召喚できてへんやろ。センスないわ、とか自分で、言うてたくせに。』
「お前こそ煩いわ!
『あれれぇ〜? さっきと言うてることが、矛盾してるぞ〜?』
「その口、縫い付けてやりたいわ!ほんま!」
『やれるもんなら、やってみろや。』
廉造、子猫丸は、「あ、同族の喧嘩、また始まった」と思い、放っておいた。美緒と竜士の喧嘩は、燐と竜士の喧嘩ほどではないため、止めには入らない。
「おいで〜おいで〜。なんちゃって…。」
しえみが溜息を吐いた時、小さな緑の悪魔が、出てきた。美緒は、「小さくて、かわええな…。うちの使い魔も格好ええけど、かわええのも、悪くないな…」と、小さく呟いていた。どうやらしえみは、
「お前には、合わへんな。」
『はぁ? あんたは、召喚できてへんくせに、よぉ言えんな。せめて、下級悪魔でも召喚できる様になってから、言うてくれへん?』
「なんやと!?」
「坊と美神さん、授業中ですよ…!」
今回は、子猫丸達も、止めに入った。
神木は、それを見て、「バカみたい。あんな奴らとつるんで、なにがいいの」と美緒に、聞こえない程度にそう言い、嘲笑うかの様に教室を出た。
「お前腹立つわぁ…!」
『その言葉、そのまま返したるわ。』
「いいや、お前の方が何百倍も、腹立つわ!」
『なんやねん、その言い方。』
「もう、同族嫌悪やないですか」と廉造が、子猫丸に、小声で言うとコクコクと子猫丸も頷く。
翌日――。
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心愛(プロフ) - ライチさん» なんか、大切にしてくれそうな感じが、私は、好きです。勝呂くんは、ほんま、かっこええんですよ…!(なんで、関西弁) (2018年1月17日 20時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
ライチ - 勝呂くんっていいですよね (2018年1月17日 20時) (レス) id: a0268dc41a (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - Nakoさん» ありがとうございます。 (2018年1月14日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
Nako - 更新頑張ってください!気長に待ってますw (2018年1月14日 22時) (レス) id: 70ebcf406e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桐生心愛 | 作成日時:2018年1月14日 21時