一 ページ2
竜士のクラスでは、自己紹介が、行われていた。
そのクラスには、容姿端麗という言葉が合う少女がいた。竜士は、その少女のことを、見ていた。
美しい金色の髪、白い肌を、持つ少女のことを。
「次、美神。」
『美神美緒です。稲田中学から、来ました。好きなことは、読者と料理です。よろしくお願いします。』
喋れば、普通の女子より低めの声、透明感ある綺麗な声。竜士は、完全に、美緒に魅入られていた。竜士は、美緒のことを、普通の生徒だと思い、残念に、思っていたが、その考えは、放課後の塾に、覆される。
塾に着いた、子猫丸、廉造、竜士。
教室の中に入ると、竜士が、驚きの目を見せる。
何故なら、教室の中に、美緒がいたからだ。
竜士は、じっと彼女を、見つめていた。
(なんか、視線を、感じる…。)
彼女はそう思って、竜士のことを見る。
それと同時に、彼は目を逸らす。その横で廉造が、ニヤニヤ笑って、彼の顔を見る。
(あいつ、確か、うちのクラスのすぐ、すぐ…。)
(あっ、勝呂竜士や。)
彼女は、彼が同じクラスだと思い出し、話しかけに行った。彼女が立つと、美しい金色の髪が、美しく
「…なんの用や。」
『あんた、勝呂竜士やろ?』
(明王陀羅尼の、後継やて、お姉ちゃんが言うてたな。)
『
「っ、なんで、知っとん。」
『お姉ちゃんが、そう言うてたから。隣、失礼するで。』
「なに、しれっと座っとんねん!」
美緒は、「別にええやろ。隣くらい」と返してみせた。一方、廉造は、ずっとニヤニヤしている。その横で、子猫丸は、黙っている。どうやら、緊張しているようだ。
(多分、この人、
子猫丸は、美緒の正体に、誰より早く気付いた。
美緒は、また読書を始める。廉造は、その後ろから話しかけた。
「名前、なんて言うん? 教えてくれへん? ちなみに、僕は、志摩廉造。名前で、呼んでぇな〜。」
『志摩やな。わかった。』
「クール!」
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心愛(プロフ) - ライチさん» なんか、大切にしてくれそうな感じが、私は、好きです。勝呂くんは、ほんま、かっこええんですよ…!(なんで、関西弁) (2018年1月17日 20時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
ライチ - 勝呂くんっていいですよね (2018年1月17日 20時) (レス) id: a0268dc41a (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - Nakoさん» ありがとうございます。 (2018年1月14日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
Nako - 更新頑張ってください!気長に待ってますw (2018年1月14日 22時) (レス) id: 70ebcf406e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桐生心愛 | 作成日時:2018年1月14日 21時