【黒バス】女子嫌いな情報屋の私は女子校にキセキの世代を探しに行くらしい…

21　赤司side ページ23

ﾊﾟｼｭｯ


「あの強豪校に30点差だぁああ！！」


「すげぇっ…流石キセキの世代！！」


練習試合でも客が満員状態。
強豪校と戦う、そして大会ということでいつもより今日は大盛り上がりだ


緑「ふぅ…」


男1「…あーあぁ！やっぱり無理だっ！キセキの世代とやるなんて…しかも勝つなんて絶対できねーよ」


男2「はぁ…もう適当にやって早く終わらせようぜ？あと10秒しかねぇしｗ」


黒「っ…！」


黄「なっ…！！」


青「は…？」


俺でもかなりショックを受けた。
なんで…諦めるんだ
俺達の努力は…なんだったんだってね


観客のあの声援も姿だけは盛り上がっているのに声は聞こえない
ただ…ここからはなんでも見えるんだ。


黒子桃井緑間黄瀬青峰紫原監督の悲しい顔
そしてつまんなそうにバスケをする相手チーム
見えてしまうんだ…見たくもないものが。


初めて…良いことだけ見える観客になりたいと思った
そして皆イライラをバスケにぶつけるようにゴールに荒々しく突っ込んでいった



ﾋﾞｰｯ！！


「おおおおお！！帝光中の勝ちだ！！」


「35点差…！」


「「「ありがとうございました！！」」」


赤「…もう少し皆嬉しそうな顔をしろ」


紫「人の事言えないよ赤ちん」


赤「っ…すまない。」


何故か勝ったのに久しぶりに流した涙
相手チームに申し訳ないだろうっ…と自分の涙を拭き取る
でもそんな思いは見えてしまった光景ですぐ引っ込んでしまった


あいつらはニヤッとこっちを見て…笑ったんだ
憎しみ悲しみ…色々なものが混ざって混ざって頭がおかしくなりそうだ
それを見た監督が急いで俺達を集合させた


監「よく…頑張った。本当に。以上だ！…優勝おめでとう」


「「「…ありがとうございました！」」」


先輩達から励ましの言葉も貰った
でも…頭から離れないんだ
あの光景が。


緑「…今日のおは朝占いは12位だったのだよ」


紫「…お菓子食べよ〜」


青「っ…テツ！帰りアイス食って帰ろうぜ！！」


黒「ふぁっ…くっ…はいっ！」


黄「おっ…俺も一緒に買いに行くっス！桃っちも！」


桃「…うん！」


緑「…俺も行くのだよ」


紫「俺も〜…ガブガブ君食べたいし」


赤「…俺もそれを食べてみたい」


青「…おっしゃ！閉会式終わったら早く行こうぜ！テツ…何嬉し涙流してんだよ馬鹿」


黒「すっ…すみませんっ…」





俺達は今日放課後アイスで頭を冷やした
そうしないと…何もかも嫌になる…そんな気がしたんだ。

22→←20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す