検索窓
今日:1 hit、昨日:28 hit、合計:49,957 hit

ページ41

貴「おはようございます、土方さん。」
土「あぁ。」
貴「...。」
あの日から土方さんが私を避けるようになった。
理由は何となくわかってる、でも...。
避けられるというのは想像以上にきつい。
嫌な気持ちを振り払う様に私は毎日1人刀を振っている。
風「酷だな。」
貴「風間さん。」
風が吹くのと共に風間さんが現れた。
風「我らは鬼、奴らは人間。どうやっても仲間になどなれぬ。」
貴「わかりきっていること。」
風「頭ではわかっていても、心では違うことを願っている。そうであろう?」
貴「そんなこと...。」
風「だが、いつか疎ましく思われる日がくる。」
貴「...。」
風「俺と共に来い。咲耶、お前が俺と共にくれば奴らも、千鶴も守ることができるぞ?」
貴「それは。」
風「...まぁよい。今日は伝言を伝えに来た。」
貴「伝言?一体誰から...。」
風「お前の兄、雨宮遥希からだ。」
貴「...嘘だ。兄さんは、あの日...死んだんですよ?」
風「俺はそんなに嘘をわざわざ言いに来るほど暇ではない。...明日の夜、町外れにある桜の木で待つ。俺は伝えた、いくか行かぬかは己で決めるが良い。」
貴「...兄さんが生きてる?風間さんが嘘をつくとは思えない...。」
考えた末、私は兄に会いに行くと決めた。


夜、町あかりから遠のき、人気のない道を1人歩く。
視界が開け、葉桜となった木の下、一つの影を見つけた。
木に背を預け目を瞑っている見覚えのある姿に息を飲む。
兄「...11年ぶりか?元気だったか、咲耶。」
ゆっくりと目を開け、こちらを見た青の両眼と視線がぶつかる。
貴「遥希兄さん...。」
兄「覚えてるか、いつもの。」
貴「もちろん。」
兄と私はそれぞれ笛と扇子を取り出し、兄が音を奏で、私が歌い舞う。
その様子を月だけが見つめていた。

最後の稽古→←笑ってみせた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 土方歳三
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

咲耶(プロフ) - 薄桜鬼☆ハルハルさん» 完璧だなんてお恥ずかしい(///_///)ありがとうございます!よろしければ他の作品もよろしくお願いします! (2018年2月4日 18時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル - 話も面白いし、絵も上手い完璧すぎます!(≧∇≦) (2018年2月4日 15時) (レス) id: 5848c8507f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。