娘姿 ページ32
菊「おばんどすぇ。ようおいでにならはりました。お相手をさせて頂きます君菊どす。」
永「いや〜左之が制札警護の報奨金で俺らにご馳走したいなんて...よっ!太っ腹!」
平「やっぱ高い酒は違うなぁ!」
永「千鶴も咲耶も飲め飲め!」
雪「私、お酒は飲めないので...。」
貴「少しずつ貰ってますよ。」
千鶴様の横で私はちびちびとお酒を飲んでいた。
雪「雨宮さん、お酒飲めるんですね。」
貴「結構好きなんですよ。普段は飲まないですけど。」
雪「やっぱり飲めた方がいいんでしょうか?」
貴「そんなこと気にしないで大丈夫ですよ。好き嫌いもありますし、弱い人も強い人もいて、飲めないことは恥ずかしいことではないですし。」
雪「はい!ありがとうございます!」
ちらりと副長と君菊さんを見る。
役者みたいな美男女、お似合いだなぁなんて思ってしまう。
永「にしても全員掴まえてたらどんだけ大金が貰えてたんだろうなぁ。」
平「左之さん、どうして逃がしちゃったんだ?」
原「...千鶴、あの晩どこかに出かけなかったか?」
雪「いえ、出掛けてませんけど...。」
原「そうか、ならいいんだけどよ。」
永「千鶴がどうかしたのか?」
原「土佐藩士を取り囲んだ時、千鶴によく似た女に邪魔されてー」
貴(...千鶴様によく似た女...薫様。なぜ女装を、それに土佐藩士を助けたとなると私達の敵。もし敵として前に現れるのならば、私は...私は...)
土「お...い、おい!雨宮!聞いてんのか?」
貴「えっ、は、はい。すみません、なんでしょう?」
土「千鶴を娘姿にすることになったんだが、1人じゃ心細いって言うからお前も一緒に娘姿になってやれ。」
雪「あの、私からもお願いします。」
貴(これは、断れないですね...。)
君菊さんに連れられ着物を着替える。
先に千鶴様が着替え皆のいる部屋に戻って行った。
貴(私は、どの着物にしよう。)
菊「雨宮はん、これはいかがでありんしょう?」
君菊さんが持っていたのは青色の生地に蝶と話がついた着物だった。
貴「あなたは...?」
菊「代々つかえている千姫様の忍でありんす。」
貴「そういう事ですか。えぇ、それにします。」
48人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲耶(プロフ) - 薄桜鬼☆ハルハルさん» 完璧だなんてお恥ずかしい(///_///)ありがとうございます!よろしければ他の作品もよろしくお願いします! (2018年2月4日 18時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル - 話も面白いし、絵も上手い完璧すぎます!(≧∇≦) (2018年2月4日 15時) (レス) id: 5848c8507f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 20時