宮地清志をドルオタから何かに目覚めさせちゃいました

5.戸惑い ページ10

*


"好きな奴に自分の事を知ってもらいたいんだよ。それぐらい察せよ、馬鹿。"



そう言われたのは一週間前の事でして。

そのあとはいつも通りに話しかけられたけど私としては戸惑いを隠しきれなかった。

だっていつもはもっとこうハイテンションなのに真面目にこられるとびびるって言うか。キモいって言うか。

ときめく前にびっくりの方で心臓が誤作動を起こしたよ。

それから一週間。

いや、一週間だったかな。一週間半？二週間？よく覚えてないけど大体それぐらいだ。

宮地先輩を避け続けています。

しかし！現在15:52！

全速力で逃走しております！！



「A！！！待ちやがれえええええええ！！！！！！」


『待てって言われて待つ馬鹿はいませんし！！しかもこういうところでバスケ部の本領発揮しないでもらえます？！』



バスケ部早いんだよ。
走力えげつないよ。
持久力えげつないよ。
死にそうになるよ。

しかし決着の瞬間はあっという間にきた。

現役帰宅部の体力なめるなよ←←←



「だから待てっていってんだろ！」

『ぎゃああああああああああああ！！！』

「ここは可愛く叫べよ！俺のときめき返せ！」

『むしろときめかなくて大丈夫なのでそのままお帰りください！』

「ていうか俺の話聞け！！ずっと俺の事さけてんじゃねーよ！！！」


あ、詰んだ。



*

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