今と未来、僕と君。5 (ページ37)

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モモタロスによる憑依に抵抗し少し疲れたのかリュウタロスは疲れたような声で邪魔するなと携帯を叩きつけようとしたが…

携帯の着信音が鳴り

手が止まる。

画面には”姉さん”の文字。

愛理「あ、A？」

Aに憑依したリュウタロスが出ると
愛理の声が。

愛理「やーめーて？」

そう言うと…

RA「わかったよ、お姉ちゃん」

リュウタロスはにっこりと笑ってAから抜け出した。

愛理「Aったら変ね、御手洗いから電話してって」

良太郎「ま、まぁ…色々あるんだよ、きっと」

良太郎はまたリュウタロスがなんかしたのかとハラハラして胃が痛かった。

A「はぁ……はぁ……はぁ…」

やっとのことでリュウタロスを抑え込むことが出来たAは

フラフラとその場に座り込んだ。

A「ありがとうモモ。助かったよ…！」

Aがそう言うと

モモタロスは力尽きたのかフラフラっとよろめきはじめた。

キンタロスがふらついて倒れそうなモモタロスを支えてそのまま一緒にぶっ倒れた。

モモタロス「へへっ……楽勝だぜ…！」

頑張ったモモタロスの肩をキンタロスがぽん、と軽く叩いて労った。

モモタロスのおかげだ。

A「あ…！！ごめんなさい！！」

怯えきってAを見ていた火口にAが近づいた。

A「私にも怪物が憑いてて…でも、もう大丈夫ですから！」

火口「実はな…会社の金袴田が取ったのか分からねぇんだよ！！」

怯えながらも社長が新たな情報をAに教える。

A「え…？」

火口「俺よ、酒に酔ってたからよく覚えてねぇんだよ！」

火口「それで怪物にお願いしちゃったんだ、俺の酒癖の悪さを治してくれって！」

A「そうだったんですか…」

A「でも…なんで急に…」

急に色々話してくれた社長に
Aは少し疑問だった。

火口「さっきも…俺の目の前に怪物が現れて…！！」

A「さっきも…？」

火口「契約がどうのこうのって…！！一体何が起こってんだ！？」

A「でもイマジンはあの時リュウタが倒したはずじゃ…」

疑問だった。

確かにあの時リュウタロスがイマジンと戦って必殺技を放って爆発したはずなのに。

なぜ──。